Tracey Thorn がキャリア初のベストアルバムをリリースしました。単純に彼女のソロ作品をコンパイルしたものではなく、彼女のボーカルをフィーチャーした他者作品(スタイル・カウンシルの「The Paris Match」やマッシヴ・アタックの「Protection」といった名曲!)から、アルバム未収録曲であるリミックストラックやカバー曲まで。終盤を飾るAdam Fの近未来ボサノヴァは沁み入りすぎる。
凛としたネオアコ中心の前半から、クラブカルチャーを色濃く反映した後半まで、楽曲は実に色とりどりな輝きを放っています。その中でも変わらないのが、憂いのある静謐なボーカル。激情に流されず、日常の悲喜こもごもを静かに歌い上げる彼女の声はいつまでも支持したい。全く飾り気のないアレレな写真をジャケットに選ぶ潔さにも敬服(笑)。
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