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2017年6月4日日曜日

麺 五六

人生山あり谷あり。当ブログを始めて11年以上経つが、4ヶ月以上もインターバルを置いてしまったのは初めてだ。「更新しないのか?」という問い合わせは一切なかったが(笑)、人生の谷間を彷徨っていたとだけ言っておこう。谷にいたからには、再び山を目指さなければならない。いや、頂上を超えるのですよ、Over The Topですよ、仏恥義理V(オーバートップ)ですよ!新たな二郎系の山を探して、川崎の小田栄に行ってきました。



2016年に開業したばかりのJR新駅「小田栄」から徒歩圏内にある、先日オープンしたばかりの新店。ネット上でにわかに盛り上がっていたので、思わずこのお店をドアノック。店構えからして、中華料理屋さんだった店舗を居抜きでオープンしたのでしょう。口元に控えめな笑みをたたえる店主が一人で切り盛りしていました。




小ラーメン(730円)の食券を購入し、渡した時点で無料トッピングのヤサイアブラを伝える。ニンニクは卓上に置かれているので頼む必要はなし。やがてご覧のような一杯が着丼。屈斜路湖を想起させるカルデラ湖のようになみなみ注がれたスープ、こんもり積まれたヤサイの山、急峻な絶壁を支える屈強なブタ、頂上に降り積む固形状のコラーゲンたっぷりなアブラ。征服欲をかき立てるに相応しい一杯ではないか。




まずはスープを一口啜り…ウメェェ!とアルプスの谷間で飼いならされたヤギのような雄叫びを上げる(心の中で)。クリーミーに乳化した豚骨由来のスープは優しさに溢れており、刺々しさを微塵も感じさせない。モヤシ中心のヤサイはシャキ加減が立っており、卓上のラーメンたれをちょいと降りかけながらしゃくしゃく食い進む。二切れぶち込まれたブタは1cmほどに厚く切られており、脂身部分はとろり柔らかく、肉本体部分は適度な固さが残されており、丁寧な仕事ぶりが感じられる(本来は更に柔らかいらしい)。コラーゲンなアブラをつまみつつ全体ボリュームを減らしたところで天地返し。するとグルーヴ感覚のあるガチリとした中太縮れ麺が噴出した。適度な固さとむぎむぎしい香りを感じながら、スープとのハーモニーを堪能。気づけばスープをごくごく飲んでいる自分に気がついたので、汁完は控えてごちそうさま。新店なのにこの完成度の高さ!一つの山を征服して、再び終わりなき旅へと向かうのであった。

麺 五六ラーメン / 川崎新町)
昼総合点-

2017年1月1日日曜日

らーめん 忍者


神田界隈に「世良田二郎三郎元信」の名残と思われる「ラーメン二郎 神田神保町店」そして「用心棒」と「影武者」という戦国浪漫トライアングルが存在するのは前に書いた通りだが、山手線外縁部にとうとう謎の刺客が姿を現した。その名は「忍者」。何故そのような屋号なのか?秋葉原界隈で着実に増加している外国人観光客へのウケを狙っているのか?外国人を二郎化することで世界進出を狙っているのか?忍者だけに狙いは全くわからないが、取り敢えず体制を整えて突撃した。




らーめん(730円)に無料トッピングのニンニクヤサイをお願いしたところ、平日日中の勤め人には不釣り合いな暴力的一杯が着丼した。キャベツ比率低めのモヤシ中心ヤサイはシャキ加減がちょうどいい按配。やや乳化したスープには背脂が溶け込んでおり、カエシがきりりと立っているインスパイア系王道の味だ。甘辛くで旨味もあって好感度のあるスープをヤサイに振りかけながら食べ進む。




一通りヤサイを減らして天地を返したところ、ごろりとした大ぶりブタが一塊表出。分厚いながらも柔らかく、味も染みていて食べ応えあり。麺はご覧の通り、ぐりんぐりんに捻れた極太凶暴系。ガチとした歯応えで噛みごたえも十分。麺のグルーヴを堪能しながらズバズバと食べ進めば、脳内に快楽物質が分泌されるのを覚える。先の「影武者」の関与が指摘されたり、ライバル店の謀略が取り沙汰されたりとネットでは様々な情報が転がっているが、まずは完成度の非常に高い一杯であることを確認した。


住所:東京都千代田区神田松永町17-3

らーめん 忍者ラーメン / 秋葉原駅末広町駅岩本町駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7
昼総合点★★★☆☆ 3.7

2016年12月22日木曜日

麺屋 登夢道 茅ヶ崎本店



湘南といえば「ラーメン二郎 湘南藤沢店」があり、茅ヶ崎では二郎インスパイア系の雄「菜良」が制している地域だが、昨今はやにわに混戦状態を呈している模様。というのも「麺屋 登夢道 茅ヶ崎本店」というお店が2014年に殴り込みをかけてきたからだ。他には平塚に「豚んち」という二郎系があるが次回の課題とし、まずは「登夢道」を訪問してきた。この界隈は住宅街ということもあって家族連れが非常に多かった。メニューは大別して味玉つき醤油味(登夢道めん)/みそ味/辛みそ味の3通りあったので醤油味を。麺量は大:1.5玉、中:1玉、小:半玉ということなので中をお願いした。730円也。




着席とともに無料トッピングを尋ねられたので「ニンニクヤサイ」をお願いしたところ、なかなか見目麗しい外観を誇る一杯が着丼。ロールしたブタはふわとして柔らかくてドリミーにとろけるが、もう少し肉々しいノックアウト感が欲しかったところ。ヤサイはクタ気味に茹でられたモヤシ中心だ。ニンニクは刻まれているというより、すりおろされたようなのでもう少し荒い粒度でも良かったと思う。



スープは「鶏ガラ豚骨系」を謳っている通り、ジャンク加減控えめのあっさりしたもの。麺は一般的な二郎系とは異なり、多加水でつるもちで柔らかくボリュームもそれほどではない。麺とスープの組み合わせが明らかに通常と一線を画しており、凪いでいる湘南の海のようにマイルドな味わいだ。…つまり悪く言えば「普通のラーメン」なのだ。総じて破壊力低めのファミリー向けで、それ故に二郎系の裾野を広げているのは確か。二郎系が一般的になっていくのは喜ばしいことだが、普通の人に訴求する二郎系は二郎系たり得るのか?という疑問が残ったのも事実だ。

住所:神奈川県茅ヶ崎市赤羽根95-2

麺屋 登夢道 茅ヶ崎本店ラーメン / 北茅ケ崎駅香川駅
夜総合点★★★☆☆ 3.1
昼総合点★★★☆☆ 3.1

2016年11月25日金曜日

ぶたやま


発展著しい武蔵小杉・新丸子エリアがラーメン激戦区となり、その波が武蔵中原〜武蔵新城にまで及んでいる。新城といえば二郎インスパイア系「107」の牙城であったが、非常にわかりやすい屋号で殴り込んできた店が2016/11/11にオープン。その名は「ぶたやま」。通常だと730円のラーメンが、開店サービスとして500円で提供されていたので早速足を運ぶ(11/18でサービス終了)。ご覧の通り行列ができていたが、中には二郎系を知らないであろう地元のおばちゃん達も。おいおい大丈夫なのかい?
 




食券を渡すと同時に無料トッピングを聞かれたので「ニンニクヤサイアブラ」をお願いした。するとブタがヤサイの山を支える、店の名前に恥じない一杯が着丼した。ヤサイ山の頂にはふわふわしたアブラが積もっており、麓を流れるスープを振りかけて溶かし込む。ヤサイはキャベツ比率が低めだが、野菜高騰のご時勢なのでやむ無しと言ったところ。標準的な茹で具合のヤサイを順調に減らしていく。




ほぼほぼヤサイを減らしたところ、くるりとローリングしたブタが2枚現れた。ふわりとした柔らかさで好感が持てる美味しさだ。スープの上澄みには透明な油膜が張られ、甘辛く味付けされた醤油味がきりりと立った非乳化なもの。麺を引きずり出すと、捻れた太めゴワ麺が表出した。ガチリとしたグルーヴィな噛みごたえでG感覚も十分だ。厨房に目をやると菅野製麺所の文字が見えたので、自家製ではなくアウトソースしていることを確認。このあたりに老獪な戦略が感じられる。総じてバランスがよろしく、オープン直後なのに完成度が極めて高い。また再訪したくなる味の良さだが、もはや街を歩けば二郎系に当たる時代になったことに驚いてしまう。

ホームページ:http://butayama.com/
ぶたやまラーメン / 武蔵新城駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7
昼総合点★★★☆☆ 3.7

2016年11月5日土曜日

ラーメン 麺徳 東陽町店



仕事で東陽町を徘徊していた日のこと。永代通りをちょいと横に入ったところに改装中のラーメン店を発見した。青いブルーシート、赤い三角コーン、そして黄色い看板…。予定調和的な何かを感じ、思わず入店するとそこは二郎インスパイア系「ラーメン 麺徳 東陽町店」であった。何を隠そう(隠すまでもないが)、東陽町を訪問することが決まった時から脳内フラグがびんびん立っていたのは言うまでもない。開店間もない時間だったので私が初めての客。食券機で「ラーメン」(700円)を買うと、横で待ち構えていた店のおじさんが、すかさず野菜の量と麺の太さを尋ねてきた。野菜が多いと聞いていたので、ヤサイちょいマシの太麺をお願いした。




カウンターは席ごとに線が引かれており、番号が振られている。指定された席に座ると、刻みタマネギやにんにくといった薬味、カレーパウダーや辛味噌、胡椒、唐辛子といったスパイスが並んでいることに気づく。カスタマイズ自由自在というわけだが、着丼した一杯にはわずかながらのニンニクを入れるのみ。業務中につきニンニクは控えめにするのだよ。普通は入れないなどと野暮なツッコミは止めてほしい。それが漢というものだから。言い添えておくとソロ来店していた女子も散見できた。




事前情報によりヤサイの量を控えていたが、これだったら野菜大盛でも難なくイケたと思う。クタ気味でモヤシ比率の高いやつらを胃に回収し、天地を返せばエッヂの立った平打ち太麺が出現した。ガチとした歯応えを感じつつ、ズバズバ食らうが全体量は控えめに思えた。豚は大型で平べったい奴が一枚入っており、バラ肉のフワトロさではなくロースの肉々しさを感じた。スープは豚骨成分が溶け切っているのでとろみがあるが、塩分控えめで割とライトな味だ。ただし奥行きと深みという立体的な次元を感じさせる、とげとげしさの少ない高得点スープ。途中で刻みタマネギを加えて、スッキリした味付けに変化させる。とろりとした上澄みアブラを回収してご馳走様だ。仄かにニンニク臭を漂わせながら午後の仕事場へと向かった。


住所:東京都江東区東陽3-15-3

ラーメン 麺徳 東陽町店ラーメン / 木場駅東陽町駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7
昼総合点★★★☆☆ 3.7

2016年10月10日月曜日

とんトコ豚


私は興味の対象を追求する男。二郎本家の全国制覇を狙い、周辺の二郎インスパイア系をくまなく探し求めてしまう。そう、とことん追求する男なのだ。そんな私がある晩、川崎駅周辺を徘徊していた時、偶然ばったり出会ってしまった店がある。とことん追求する私にぴったりの店名である「とんトコ豚」だ。偶然と書いたがそんなのは真っ赤な嘘で、夜しか営業していないこの店のためにわざわざ足を運んだのだ。まずはラーメン(700円)の食券を渡して、無料トッピングでニンニクヤサイをお願いした。




すると見たこともないような標高差を誇る一杯が着丼した。器はこぼれ落ちるスープを受け止められるよう2枚重ねになっている。だが心配しないでほしい。見た目で一瞬怯んでしまうが、器が小さいので全体的にボリュームはそれほどでもない。モヤシ表面にタレがかかっているが、食べ進むにつれ味が無い部分が表出するので、スープをちょぼちょぼふりかける。キャベツは皆無で茹で加減はクタクタなので、ほとんど水分と言ってもいい。そう「とんトコ豚」のヤサイは飲み物です!




モヤシという名の飲み物を平らげたら、バラ肉を使ったデロデロ柔らかいブタが薄く切られて2枚出現した。箸でつかむとほろり崩壊するほど柔らかく煮込まれている。スープ内部に眠っていた麺を引きずり出し、一口噛みしめればゴワゴワした食感であるガチムチ麺であることを確認できた。店内にはラーメン誌の記事が貼ってあったが、よく見ると「大黒家製麺」の紹介記事であった。おいおい、ここは大黒家製麺系列なのかい?そう言われれば同系列の流れを汲んでいると思われる剛麺。スープは塩分濃度が高くて、二郎系のそれとは若干異なって背脂チャッチャ系寄りだ。食べ終わると口の周りがイガイガするB級ジャンク加減も大黒屋のそれだ。二郎インスパイア系の中でジャンクな味をとことん追求したいなら、やはり「とんトコ豚」に来なくてはいけないだろう。


住所:神奈川県川崎市川崎区貝塚2-16-1

とんトコ豚ラーメン / 川崎新町駅京急川崎駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

2016年10月2日日曜日

ラーメン二郎 新潟店

この歳にもなって日本海を見たことがない私は、「ラーメン二郎 会津若松駅前店」を後にして磐越西線に乗って新潟へと向かった。快速あがのに乗って穀倉地帯〜山岳地帯の絶景を堪能して、西へ西へと2時間半走り抜ける。新潟駅に到着した後、万代口から日本海方面を目指してふらふらと歩く。


取り敢えず燕三条系ラーメンでも食べるか…と、背脂の香りを感じてラーメン店を探したら……二郎じゃないかよ、おい!という演技も早く終わりにしたいものだ。ここは松戸店出身の店主が2015年にオープンさせたばかりという、二郎の中でも一番新しいお店。松戸店は今では三代目に引き継がれている。


17:00に訪問したが、まだ早い時間ということもあって待ち無しですんなりと着席できた。店内はやはり地方店特有のテーブル席有り。客層は都内店よりも女子率が高く、ソロで食している女性客もいるほど。緊張感が漂っていないのも地方店共通だ。この3点こそが地方店の大きな魅力であり、緩いほっこり空気感の中でゆっくり味わうことができるのだ。ラーメン小のコールはニンニクヤサイちょいましで。キャベツ比率が高い。



ブタは超巨大で柔らかいものが2枚。店外には「和豚もち豚」という新潟ブランド豚ののぼりがあったが、看板に偽りない素晴らしい味わい。しっとりと柔らかいながら、噛みごたえ・弾力性もあり、噛めば噛むほどお口の中で溶けていく。おいしいね。


固めに茹で上げられた麺はもっちりモチモチしているが、他店に比べて少なめ。これだったらヤサイはちょいましではなく普通にマシておけば良かった。とろりとしたド乳化スープは非常にバランスが良く、麺をすべて平らげた後でもごくごくいける味わい。上澄みを全て回収するが、豚骨が溶け切った旨味ゆえに完飲したくなる誘惑に駆られる。こうして二郎全国制覇のコマをまた一つ進めた。あと3店舗。

ラーメン二郎 新潟店ラーメン / 新潟駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7
昼総合点★★★☆☆ 3.7

2016年9月24日土曜日

ラーメン二郎 会津若松駅前店

いよいよ全国制覇が視野に入った二郎訪問。残るはあと5店舗となったが、地方に点在するためハードルが非常に高い。ここまで来ると二郎が食べたくて地方に行く、というよりはムキになってお遍路参りしている自分がいる。今回は福島県に唯一存在する会津若松店を訪問してきた。巡礼結願の向こうには何がある?と問われることもあるが、聖地を巡礼するのが目的というしかない。巡礼とはそういうものなのだ。



駅から近い路地に黄色い看板を見つけた瞬間、一気にボルテージが高まった。緊張している私をよそに、17:00オープン直後の店内は下校途中の学生たちや家族連れで和気あいあいムードだ。地方店はカウンター以外の席が設けられていることが多いが、ここはお座敷席が設けられており、地元JK 4人がおしゃべりしながら二郎を楽しんでいた。
店主は東京都下に点在する多摩系で修行を積んだ方とのこと。新小金井街道店八王子野猿街道店2めじろ台法政大学前店などおしなべてクオリティが高い多摩系だけに相当期待が高まる。


ブタのクオリティが高いと聞いていたので、小ラーメン豚入りに生卵を注文。席についた瞬間に聞かれた無料トッピングはニンニクで。着丼までの間に店内を観察したが、列の並び方が分からないお客さん、小さな女の子に取り皿で食べ与えるお父さんなど、都内店でみられる緊張感とは対極にある弛緩モードが非常に微笑ましい。ハッと気がつけば暴力的な一杯が着丼し、自分の中で一気に緊張が走る。



まずは分厚く切られたブタ達を生卵にひたひたと漬け、柔らかい食べ応えと芳醇なお味を楽しむ。あまりにも柔らかいので、卵に浸した瞬間にほろほろと崩壊していく。右手で箸を持ち、左手でピントの合った写真を撮るのは実に難しいが、崩壊する前にカメラに収める苦労を味わうとは!噂に聞いてはいたが、栃木街道店に比類するほどの神豚だ。



程よい加減に茹で上げられたモヤシ中心ヤサイを、甘辛くて適度に乳化したスープに混ぜ合わせて、順調に胃袋の中へと回収していく。やがてかさが減ったところで天地返すと、表面ツル目の平打ち太めストレート麺が顔を出す。小麦の香りが口内に広がり、豊かな大地の恵みを堪能する。そこに絡まった、人智の結晶ともいえるエフゼットとグルエースが溶け込んだスープ。自然と人間の力が織りなすハーモニーとは正にこのこと。ボリュームも中々なので、ブタを増やしてヤサイを増さなかったのは正解だった。会津若松まで足を運んでまでも、食す価値のある一杯だ。

ラーメン二郎 会津若松駅前店ラーメン / 会津若松駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

2016年9月11日日曜日

ぎょうてん屋 町田店


神奈川県への編入が目される町田市を徘徊し、腹が減ってきたので目についた家系ラーメン店に入った。ごはん無料・おかわり自由という太っ腹ぶりで、メニューも家系ラーメン以外にいろいろと取り揃えている模様。取り敢えず食券機で大きく掲げられている「ぎ郎」というよく分からないメニューを購入した、一抹の不安を覚えながら…。さすれば無料トッピングを尋ねられたので思わず「ニンニクヤサイ 麺かため」と呪文を唱えてしまった。




むーん。ここは家系ラーメン店じゃないのか!この二郎系に仰天だ!はっ、「ぎょうてん家」が提供する二郎で「ぎ郎」なのか、うまく騙しやがってー!という予定調和な演技はここまでにしたい。着丼した瞬間、隣に座っていたカップルにくすくす笑われたので、恥じらいながらスープをヤサイにふりかけ始めた。キャベツ比率低めモヤシ中心のヤサイはクタ気味だ。スープは再現性の高い甘辛さながらもアブラ控えめでライトな味わい。ブタはロースを使用しており、甘く味付けされているものの柔らかさで言えば及第点といった按配だ。




ヤサイの物量に四苦八苦しながら、敗北感とせめぎ合って天地を返す。するとカエシを十分に吸い上げた極太麺がごわりと顔を出す。かためを頼んだ故に、食べる度にがしがしと噛みしめるが、この動作だけで満腹感がハンパない。にんにくが溶け込んだジャンクな味わいのスープが、箸をすすめる手助けをしてくれる。これはもはや食事という次元を超えた行為だ。かろうじて完食するも、やはり極太麺のかためはハードルが高くなる。それにしても家系ラーメン店でお手軽に二郎系が食べられる時代になったとは仰天だ。再現性もヨシ。


住所:東京都町田市原町田4-11-14

ぎょうてん屋 町田店ラーメン / 町田駅
夜総合点★★★☆☆ 3.6
昼総合点★★★☆☆ 3.6

2016年8月28日日曜日

麺喰亭 まんぷく


かつて新高円寺に「鶏とふじ」という二郎インスパイア系があった。いつか訪問しようと目論んでいたが、いつの間にか(2014年末とのこと)「麺喰亭 まんぷく」と店名を変え、世田谷区は梅ヶ丘へ移転していた。以前の記事で、世田谷区を「日本で一番、二郎密度が高いエリア」と言い切ったことがあるが、はからずもこれを実証したことになる。閑静な住宅街を歩けば「腹が減ったらうちに来い!!」という看板にぶち当たるが、やはりセレブリティは二郎系がお好き、というわけだ。




醤油らーめん(700円、350g)の食券を購入し、ヤサイニンニクアブラの無料トッピングをお願いしたところ、天高くそびえ立つ一杯が着丼した。食べる者に敗北感を与えるような物量だが、このボリュームこそ看板に偽りなし。デロデロに振りかけられたアブラを支えるモヤシ中心のヤサイ、厚めに切られたふわり柔らかいブタ、珍しい味付けニンニクで構成されている。




スープは二郎系に忠実な甘辛い味付けで、程よく乳化しており旨味あふれる。これに味付けニンニクを溶かしこむと、更なる深みが生まれて味がブーストされる。ヤサイを減らしたところで天地返せば、ぐりんぐりんに縮れた極太麺が現れる。そのコシ半端なく、ガチとしてむっちりムチムチな食べ応えで、この麺を噛みしめるだけで満腹中枢が悲鳴を上げる。ヒリヒリするような自分との闘いに打ち勝ち、どうにか麺とヤサイを全て食べ収める。さすればヤサイに降りかかっていたアブラがスープに溶け込んでおり、いい具合のとろみあるスープへと変貌していた。上澄みのアブラを回収してごちそうさまを告げた。うむ、間違いない一杯。


住所:東京都世田谷区梅丘1-9-11 梅丘コーポ101

麺喰亭 まんぷくラーメン / 梅ケ丘駅豪徳寺駅山下駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7
昼総合点★★★☆☆ 3.7

2016年8月11日木曜日

ラーメン二郎 茨城守谷店

前にも書いたが、俺は生まれも育ちも柏という生粋の柏っ子。せんべいと言えば「火山焼」、餃子と言えば「ホワイト餃子」、カレーと言えば「ボンベイ」、ラーメンと言えば「珍来」だ。そんな俺も取手にある高校に通い、多感な青春時代を過ごしたもんだっぺ。この日はノスタルジアに惹かれて、母校周辺をドライブすることにした。高速を使って一都四県(神奈川/東京/埼玉/千葉/茨城)を走破し、常磐道谷和原ICからろっこく(注)方面を目指す。途中で腹が減ったので、街道沿いのラーメン屋で腹を満たすことにしたっぺ。

(注)国道6号線、水戸街道のことを指す




したっけ(注)、俺を待ち受けていたのは…なんとラーメン二郎!郷愁を求めにやってきたのに、ラーメン二郎はことごとく生温い感傷を破壊する。茨城に来てまでラーメン二郎だなんて、やはりこの食べ物の呪縛からは逃れられないのか…というのは真っ赤な嘘だっぺ。二郎全国制覇の一環で守谷にやってきたまで。それにしてもこの辺りは随分変わったな〜。昔は山しかなかったのに、いまや瀟洒な家が立ち並ぶ住宅街だ。


(注)したっけ=そうしたら




地方特有の広い店内には待ち3人。いいタイミングで入店出来たとほくそ笑みながら、小ラーメン(700円)の食券を購入する。着席してからニンニクアブラでお願いする。他のお客さんの「ヤサイマシ」を見て危険を察知したから控えめに攻略しようと思った次第。こちらの店主、今はなき「ラーメン二郎 高田馬場店」で修行を積んだ方らしい。3人体制で手際の良いオペレーションを展開していた。やがて目の前に着丼したのは、頂上にふわふわコラーゲンが降り積む暴力的一杯。おっかねえなぁ(注)。

(注)おっかない=こわい



スープは標準よりもややカラメのもの。そいつをアブラとくた気味なヤサイにふりかけて、全体のかさをグイグイと減らしていく。ヤサイはキャベツ比率が高くて食べ応えもなかなかだ。やがて天地を返したところ、ヤサイの下に隠れていたブタが2塊、ごろりと顔を出してこんにちは。滋味深い旨味が肉の奥まで染み渡っており、適度な歯ごたえと柔らかさのバランスがえがっぺ(注)。

(注)えがっぺ=良い



グルエースとFZの旨味、豚骨のアブラが行き渡ったジャンクスープは、キリッと締まった醤油味。平打極太麺はつるりとした表面感覚ながら、オーションの持つデロな柔性とワシな剛性が共存している。無料トッピングのニンニクとアブラが隅々まで行き渡り、ジャンクこの上ない旨さ。全体的にしょっぺえ(注)ので、生卵を頼んでマイルドに仕上げる食べ方も提案したい。どうにか完食して、母校周辺へと車を走らせた。ニンニク臭を漂わせているおっさんがいたら、後輩諸君よ、それは私だっぺ。


(注)しょっぺえ、しょっぱい=塩辛い

住所:茨城県守谷市美園4-1-5 美園ビル1F

ラーメン二郎 茨城守谷店ラーメン / 南守谷駅戸頭駅稲戸井駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

2016年8月4日木曜日

ファットン


梅雨明けの夏本番。こんな爽快な日はラーメンに限ると思い、前から行きたかった六角橋の「七連星」に足を運んだ。かつては二郎インスパイア系として誉れ高い「豚星。」があり、移転後は「いがみそ」がインスパイア系の襷を受け継いた場所。いまは「七連星」という名店「くり山」系列のお店が煮干しラーメンを食わせてくれるらしい。いつも不本意ながら二郎系を食ってしまう小生としては、たまには煮干し系も食べたくなるものだ。ラーメン並盛(750円)の食券を買ってカウンターに置く。壁に「ニンニク欲しい方、好きなタイミングでお申しつけください!!」と書かれていたので、条件反射で「ニンニクお願いします」と言ってしまったが…



ちょー!目の前に着丼したのは、どこからどうみても二郎系!煮干し系ラーメンじゃないのか!このお店は「七連星」じゃないのか!慌てて外に飛び出して店の名前を確認すると…



ファットン!どこからどうみても二郎系としか思えない店名が、手塚プロ制作のような文字で書かれている!「七連星」で煮干しラーメンを楽しもうと思ったのに、なぜ神は我に七難八苦二郎系の試練を与え給うのか…というのは例によって例の如く自作自演の演技である。説明しよう。「ファットン」とは「七連星」の後にオープンした、二郎系の中でも話題のお店。無料の野菜トッピングは受け付けていないものの、ヤサイは100%キャベツであり、矢継ぎ早に限定メニューを繰り出すお店なのだ。



なるほど看板に偽りなし。ファットな豚の腕肉が二つぶちこまれている。繊維質にそってすっと切れる柔らかさ、切れ目の奥にまで染みわたる旨味がたまらない。店は変われど、この場所にあった歴代二郎系の流れを受け継いでいるブタの旨さ。この肉を楽しむために、ミニラーメン+肉という注文の仕方もありだろう。



キャベツのみのヤサイというのも贅沢な気分を味わえる。甘辛いカエシのスープは、とろりとしたマイルド乳化系。上澄みにはアブラの旨味が溶けきっているが、ニンニクを溶かして更なる旨味を行き渡らせる。太麺はやや縮れが残ったストレート寄りのもの。ツルとしてモチとしてズバズバいける。並の麺量は300gであるもの、モヤシがないぶん暴力的な破壊力は控えめだ。二郎系の旨さを素直に楽しんで麺を攻略。上層部のとろみを回収してごちそうさま。どうやら「いがみそ」も「七連星」も「ファットン」も、「くり山」オーナーが裏で動いていることが判明。相変わらず六角橋は目が離せない。

住所:神奈川県横浜市神奈川区六角橋2-10-1
ファットンラーメン / 白楽駅東白楽駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

2016年7月26日火曜日

ラーメン二郎 荻窪店


全世界でポケモンGOが社会現象となり、多くのポケモントレーナーが外に繰り出している。こちとら流行りものには目もくれず、東日本全域に散らばった黄色いモンスター捕獲に精を出す毎日だ。今回はOGKB26として知られるモンスター捕獲のため、自宅からはアウェーの地である荻窪まで繰り出した。長らく休業状態であった彼の地は、桜台店で助手を務めた方が店長に就任し、2016年に再オープンを果たしたことでも知られている。




14:00頃に到着したおかげで、待ち時間0分で難なく着席。小ラーメン(700円)の食券を購入しカウンターでしばし待って「ニンニクヤサイアブラ」をオーダー。やはりモンスターとしか思えない奴が出現した。ここで注目したいのが助手を務める女の子。常に微笑みをたたえ作業しており、おそらく本流の中ではトップレベルの可愛さだ。そんな彼女が、最後にちょこんと頂上に載せたのがほぐし豚。常連向けサービスという話もあったが、小生は初見参ゆえ通常サービスと思われる。それにしてもARの世界で投擲したモンスターボールのように丸い。コラーゲンの塊のようなアブラもぷるんぷるんだ。




ツナのようなほぐし豚をホグホグと堪能する。ぷるぷるアブラを細かく粉砕して、ニンニクと一緒にスープに溶けこませる。ややパサツキ加減のブタをスープに浸して温める。上澄みたっぷりの乳化スープをヤサイにふりかけて味をつける。これぞ黄色いモンスターの攻略法なり。

ヤサイはややクタ目だがキャベツ比率も高くて申し分なし。かさを減らしてからスープに沈ませたブタを再度引き上げると、ガツとした食感のブタが持っているショッパウマな味と、黄金色スープの優しさがいい按配にハーモニーを織りなしている。やがて天地を返せば、新しいバトルのゴングが鳴るが如く、途方もない量のツル麺が姿を表した。グルーヴィーな縮れ麺はモチとしていながらも、わずかな剛性も保っている。

むう……いつもながら思うのが、心の中で敗北感とせめぎ合いながら無心に食らうこと、それが完食への道だということ。やがて乳化スープに浮いたアブラを全て回収してごちそうさま。日によって味のブレが報告されているが、荻窪店は間違いなく旨い。その味をじっくり堪能するためにも、マシは頼まず生卵ですき焼き風に楽しむのもありだろう。全モンスターのコンプまであと6店。道は険しい。

住所:東京都杉並区荻窪4-33-1

ホームページ:http://ogkb26.tumblr.com/
ラーメン二郎 荻窪店ラーメン / 荻窪駅阿佐ケ谷駅南阿佐ケ谷駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

2016年7月18日月曜日

ぶた麺


君たちはブタメンを知っているか?そう、俺達のおやつカンパニーが提供する駄菓子で、ちびっこ達が小腹がすいた時に食べるミニカップラーメンだ。横浜は片倉町近辺で車を走らせていると、ブタメンにそっくりなキュートなキャラクターが看板に書かれているのを発見した。あの「ブタメン」をラーメンで再現しているのではないか?絶対そうだよね!そういえば小腹も減ってきたし!というノスタルジアに胸を膨らませて思わず突撃した。



ランチセット(ラーメン+納豆ご飯)700円というメニューも気になったが、ここは基本に忠実にラーメンの食券(770円)を購入。すると「ニンニクどうなさいますか?」と謎の質問をされた。え?おやつカンパニーのあれを再現するんじゃないの?ニンニクって何だブ〜?と思いつつ、口から流れてきたのは「ニンニクヤサイアブラ」という意に反する呪文。

さすれば小ぶりの丼にがっちがちに詰め込まれたモヤシ中心のヤサイ、上のレイヤーに搭載されたブタ、最上位レイヤーに振りかけられたアブラ。しかも別皿で供されたモヤシの山。おい!これはどうみてもちびっこの小腹を満たすアイツじゃないブ〜、二郎系だブ〜!というわざとらしい演技はここまでにしよう。この御店こそ2015年10月にオープンした、新進気鋭の二郎インスパイヤ系ラーメン店なのである。



これまで数多の二郎系を食してきたが、野菜が別皿で盛られたのは小生初体験である。やれやれこいつは小腹とかそういうレベルではなく、敗北感すら漂うレベル。そんなことを思っては全国のちびっこ諸君に申し訳がたたないので、取り敢えずはコラーゲンたっぷりのアブラがまぶされた大ぶりブタ2枚を喰らうと…脂身のポテンシャルを最大限に引き出したふわりとろりとした食感。こいつは品質高いよ!

ヤサイはモヤシ中心だがシャキ加減も申し分なく、ある程度減らしたところで天地を返せばムチリとした太麺が姿を表したブ〜。麺に「とこトン」こだわっているのか、つるりとした表面とガチリとした食べ応えが堪らないブ〜。スープは二郎系にしてはややあっさり目だが、カエシと背脂の持つ甘さが拮抗して旨い。麺を減らしたところで、別皿のモヤシを更にぶっこんで追い込みをかける。隣の客が心配そうに見守る中、男のプライドを掛けて平静を装いつつどうにか完食。ちびっこ時代はブタメンで育ち、大人になって立派な豚男(ブタメン)になった瞬間であった。

住所:神奈川県横浜市神奈川区片倉2-71-5
ぶた麺ラーメン / 片倉町駅三ツ沢上町駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

2016年6月12日日曜日

めんや 参○伍



日本一のハイセンスタウン 六本木で一仕事した後、久々にラーメンでも嗜むか…と路地裏を徘徊したところ、行列ができているお店を発見。主軸となっているのがらーめんとつけめんで、超濃厚豚骨スープを売りにしているとのこと。メニューの中でも耳慣れない「三◯五郎」という、何かの記号めいたものを発見。680円の食券を買ったところ「ニンニク入れますか?」という耳慣れた質問が。脊髄が即座に反射して「ニンニクヤサイアブラ」という呪文が自動的に口から流れた。これはもしや…




二郎インスパイア系じゃないか!ギロッポンに来てまで二郎系を食う羽目になるとは、俺はどこまでもついていない男なんだー!ぽっぽ ぽぽぽぽ ぽっぽー!というのは真っ赤な嘘であることは賢明な読者諸君だったらお分かりだろう。2015年末以来のご無沙汰な二郎系だが、六本木を訪問するにあたって入念なリサーチを行い、このお店を突き止めたのだ。




見た目に圧倒され一抹の不安がよぎるが、クタ気味なモヤシ中心のものを食べ進むにつれ、不安は杞憂に過ぎないと確信。久しぶりの二郎系だったので臆してしまったが、かつての勢いを取り戻して順調にかさを減らしていく。ブタは本家のようにゴロとしたものではなく、薄めにスライスされたものだ。甘く味付けされており、柔らかいほどに煮こまれている。これはこれで味わい深いものだ。



超濃厚豚骨スープを謳っているものの、本家の持つパンチ力は感じられず、インスパイア系の域を出ないものだった。カエシにもっと攻撃性を与えてもいいのでは、と思った。極太麺は少々やわく、芯に若干のポキ加減が残るもの。本家へのオマージュは何となく伝わってくるが、再現性は低い。二郎系をメニューの一つとして用意しているので、片手間感は否めない。やはり1点に集中することも大事なのだ。

久々の二郎系ということもあって、完食することに集中してしまい、味わうことを疎かにしてしまったのは自分の反省点だ。やはり常日頃から食い続け、胃を鍛えあげなければならないと思った。


住所:東京都港区六本木7-13-10

ホームページ:http://www.menya305.com/
めんや 参○伍ラーメン / 六本木駅乃木坂駅六本木一丁目駅
夜総合点★★★☆☆ 3.6
昼総合点★★★☆☆ 3.6