僕たちの Beck が6月にリリースした新曲がやたらと良い。Beck ならではのユーモア感覚がそこかしこに散りばめられた、Beck しか作れない多幸感に満ちたヒップホップチューン。Beck の子供やその友達にデモを聴かせたところ、ちびっこ達が「絶対リリースした方がいい」と声を揃えたそう。それだけ光に溢れたトラックということなんだろう。去年の「Dreams」ともども収録される10月リリースの新作を占う上で、非常に重要な楽曲だと思います。
2016年7月14日木曜日
2015年9月25日金曜日
Dreams : Beck
「Morning Phase」(過去レビュー)で奇跡の大復活を遂げた Beck 君が、今年の6月に配信限定で新曲をリリースしていました。何故この時期に記事を?単純にスルーしていただけです。慌てて購入したところ、直近の作風とは異なってポップでファンキーでマッシヴなハッピーチューン。小刻みなカッティングギターが心地よく、ボーカルもここ最近の幽玄な音使いを踏襲。これが次作のリードシングルになるというから、「Morning Phase」とは全く違った作風になる予感。動の作品と静の作品は交互に作られる、の法則は守られるようです。
2014年11月15日土曜日
Beck Song Reader
楽譜のみで2012年にリリースされていた Beck の超問題作がようやくCDとしてリリースされました。楽譜発表当時はプロアマを問わない無数のアーティストがカバーし、ネット上に数多く公開されてきました。今回のCDリリースにあたっては Beck 本人の演奏1曲を含め、様々なアーティスたちがカバーした20曲が収録されています。楽譜リリース当時は「おれ楽譜読むの得意じゃないし、読めたとしても演奏できないしなぁ」と地団駄踏んでいたので、今こうやって正式音源化されたのは非常に嬉しい。
とは言ってもカバーしているアーティスト達は馴染みのない人ばかり。有名どころといえば米国を代表する歌姫 Norah Jones に、ロックンロール復権に一役も二役も買っている問答無用の Jack White、パルプの Jarvis Cocker に、Jack White に対する冗談としか思えない俳優の Jack Black といったところ。どの曲も Beck 本人が持っているフォーキーでカントリーな脱力加減やシンプルさを思い思いに表現しています。ただ残念なのは、当然ながらアルバムとしての統一感が全くないこと。また、Beck ならではの完璧なサウンドプロダクションやアレンジメントまでは表現しきれていないこと。
この楽譜がリリースされた当時、既存の音楽パフォーマンスやレコーディングに対する問題提起だと騒がれていた。でも Beck 本人の体調が悪かったこともあって、楽譜のみという体裁を取ったのかなあ。あくまでも推測なんだけど。
Tracklist:
01. Moses Sumney – Title of This Song
02. Fun. – Please Leave A Light On When You Go
03. Tweedy – The Wolf Is On The Hill
04. Norah Jones – Just Noise
05. Lord Huron – Last Night You Were A Dream
06. Bob Forrest – Saint Dude
07. Jack White – I’m Down
08. Beck – Heaven’s Ladder
09. Juanes – Don’t Act Like Your Heart Isn’t Hard
10. Laura Marling – Sorry
11. Jarvis Cocker – Eyes That Say ’I Love You’
12. David Johansen – Rough On Rats
13. Jason Isbell – Now That Your Dollar Bills Have Sprouted Wings
14. The Last Polka – Marc Ribot
15. Eleanor Friedberger – Old Shanghai
16. Sparks – Why Did You Make Me Care?
17. Swamp Dogg – America, Here’s My Boy
18. Jack Black – We All Wear Cloaks
19. Loudon Wainwright III – Do We? We Do
20. Gabriel Kahane with Ymusic – Mutilation Rag
2014年3月18日火曜日
Morning Phase : Beck
6年ぶりという Beck の新譜をひたすら聴き続けている。これはもう「聴き続けている」というよりも、この作品に対する我が魂の欲求が抑えられない、という方が正確だろう。それぐらいに素晴らしく響き渡る音楽としか言いようがない。
去年連続リリースされたシングル群とは作風が異なり、過去の名作「Mutations」(過去レビュー)や「Sea Change」(過去レビュー)を踏襲したアシッドフォーク路線。しかも「Sea Change」制作時のミュージシャンを再集結させており、「Sea Change」の続編的な位置づけになるらしい。ちなみにこの作風になる時、ジャケットもセルフポートレートになるという法則も変わらず。
まず厳かなインストナンバーから始まり、タイトルやジャケットに表わされるような朝の到来を感じさせる。脊髄損傷による身体の深刻なダメージに数年悩まされ、ようやく回復した男の静かなる喜びが伝わってくるようだ。揺らいでいる幽玄な音響処理に包まれて、歌心のあるカントリーやフォークのようなトラディショナル音楽がリスナーを優しく包み込む。幾層にも積み上げられたコーラスワークは60年代の西海岸フォークを彷彿とさせ、多くのアメリカ人が持ち合わせているであろう郷愁を誘う。全編に渡ってサイケデリックかつレイドバックな感覚が行き渡っており、最終曲の最終部分では完全復活を宣言するかのような感動的フィナーレ。沁みる、沁み入りすぎる。今年の最高傑作の一つと数えてもいい。
僕らの毎日はいつも希望の朝で始まるわけでもなく、残酷な予感で始まる朝だってある。それでも朝は確実にやってくるもので、その到来は間違いなく光に包まれているのだ。
2014年3月9日日曜日
Gimme : Beck
昨年リリースされた一連のシングルの中で、9月にリリースされた3作目。木琴の音のようにファニーなエレクトロで、相変わらず Beck の懐の深さを感じさせてくれます。Beck というアーティストはミニマリズムというものを熟知しているのか、この曲を延々とリピートすると無限ループ的に終わりがないことに気付く。アナログ盤は2枚組になっており、2枚目には30分もの Extended Version が裏表に渡って(つまり二つのパートに分かれて)収録されているそうな。これまた気になる。
先日、Beck が持病の腰痛に悩まされていたと書きましたが、どうやら脊髄損傷に悩まされていたとのこと。それって相当深刻な状態だったってことだよね…。戻ってきてくれて本当にありがとうと言いたい。
2014年3月5日水曜日
I Won't Be Long : Beck
2014年2月25日火曜日
Defriended : Beck
Defriended : Beck
去年の6月、突如として Beck のインディレーベル Fonograf からリリースされた新曲。この曲は当初2008年にレコーディングされた曲で、完成してミックスされたのが去年だそう。リリース数日前にインターネット上でリークされ、正式リリースされたフォーマットはデジタル配信と12インチのみ。新しくリリースされる新作には収録されません。
Beck といえば米国伝統音楽であるフォーク/ブルース/カントリーをルーツに持っており、その上で電子音楽/ヒップホップ/アヴァンギャルド/ノイズミュージックを展開させる方法論を持っていますが、この曲でも素晴らしいサイケデリック感を披露しています。スペイシーな感覚溢れる音響に、転がるようにロールされるドラム、トリップしていく電子音、異次元へ響きわたるようなボーカルが本当に素晴らしい。Beck の面目躍如とも言えるトラックです。アナログには14分にも及ぶ Extended Mix がカップリングされており、デジタルのみで入手した僕としてはこちらも非常に気になるところ。
2014年2月21日金曜日
I Just Started Hating Some People Today : Beck
もう少しで Beck 6年ぶりの新作
がリリースされます。ここ最近は持病の腰痛や不整脈に悩まされているなんて漏れ伝えられましたが、同世代の僕にとってもこれは非常に身近な問題。40歳前後になるとそれなりにガタが出てくるもんなんです。何はともあれ、6年ぶりに新作を届けてくれる Beck に感謝しています。
I Just Started Hating Some People Today : Beck
とは言っても、全く音沙汰がなかったわけではない。2012年にはご覧のようなシングルをリリースしています。しかもリリース元は Jack White 主宰レーベルの Third Man Records からで、Jack White ご本人も参加しています。
実に牧歌的で伝統的なカントリー&ウエスタンなんですが、分厚いシンセのベースラインに支えられているのが一筋縄ではいかないところ。しかも「誰かを殺したいと思い始めた/ヌンチャクや銃なんていらない/俺の目をみてみろ/お前は逃げるはず/誰かを殺したい/誰か殺したいんだ」などと歌っており、物騒なことこの上ない。曲の後半では突如 Jack White のボーカルによるパンキッシュな R&R へと変貌、と思いきや Jack White の元妻である Karen Elson のスキャットがフィーチャーされて自由度が極めて高い。
カップリングの「Blue Randy」も激渋でフォーキーなカントリーソングで、アコギとスティールギターのみが使われています。若い時から童顔・フケ声でならした Beck 君ですが、ここでは更に渋みを増したいぶし銀のボーカルを披露しています。
I Just Started Hating Some People Today : Beck
とは言っても、全く音沙汰がなかったわけではない。2012年にはご覧のようなシングルをリリースしています。しかもリリース元は Jack White 主宰レーベルの Third Man Records からで、Jack White ご本人も参加しています。
実に牧歌的で伝統的なカントリー&ウエスタンなんですが、分厚いシンセのベースラインに支えられているのが一筋縄ではいかないところ。しかも「誰かを殺したいと思い始めた/ヌンチャクや銃なんていらない/俺の目をみてみろ/お前は逃げるはず/誰かを殺したい/誰か殺したいんだ」などと歌っており、物騒なことこの上ない。曲の後半では突如 Jack White のボーカルによるパンキッシュな R&R へと変貌、と思いきや Jack White の元妻である Karen Elson のスキャットがフィーチャーされて自由度が極めて高い。
カップリングの「Blue Randy」も激渋でフォーキーなカントリーソングで、アコギとスティールギターのみが使われています。若い時から童顔・フケ声でならした Beck 君ですが、ここでは更に渋みを増したいぶし銀のボーカルを披露しています。
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