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2014年11月7日金曜日

Whorl : Simian Mobile Disco

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(ほぼ)生演奏の作品により EDM 全盛シーン一石を投じたのが Daft Punk の「Random Access Memories」(過去レビュー)だったんですが、Simian MobileDisco は電子音楽の枠内ながら、別のアプローチ法で EDM に異を唱えています。PC およびプラグインソフトウェアを一切使わず、特注のモジュラー・シンセサイザーとシーケンサー、ミキサーのみを使用し、しかも一発録りライヴ録音を実施。これにより画一的なダンスミュージック要素を排除し、実験的アプローチ溢れる電子音楽に進化を遂げています。

作品全体から漂ってくるのはかつてのジャーマンプログレッシヴロックの香りや、Warp 寄りのひんやりとしたエレクトロニカな雰囲気で、デビュー当時のニューエレクトロ風情は感じられない。ミニマルかつアナログな機材を駆使することで肉体性も生まれてきており、明らかに既存の電子音楽とは差別化を図っている。ここまで EDM が台頭してくると、何がポップミュージックで何がダンスミュージックなのか境目がなくなってくるが、その危機感を一番覚えているのは前述の Daft Punk であり、SMD なんでしょう。

2012年10月17日水曜日

Unpatterns : Simian Mobile Disco


Unpatterns : Simian Mobile Disco

00年代におけるニューレイヴシーンを牽引し続けたエレクトロデュオはやはりリアルだった。前作(過去レビュー)で「予感が確信に変わった」って書いたんだけど、本作でその確信が裏付けられた形になった。歌モノで溢れた前作とは大きく異なり、ソリッドでクールなミニマルエレクトロに方向転換。BPMは決して速くないんだけど、それが緩やかなグルーヴを紡ぎ出し、リスナーの腰をディープに直撃。音数は決して多くないんだけど、選び抜かれて緻密に練り上げられた電子音が複雑に構築されているさまは正に圧巻。更には、アルバムごとに風情を変えながらも、彼らの世界観を保ち続けているのもさすが。聴き手をロックし続ける彼らの存在こそリアルなのだ。