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2015年8月2日日曜日

Why Make Sense? : Hot Chip



エレクトリックミュージックの中でも独自のスタンスを貫き続けるバンド、Hot Chip の新作が良い。ナードな姿勢を保ち、80年代ニューウェーヴへの限りない偏愛を注ぎながらも2000年代の音へと確実にアップデートさせ続ける彼らの存在は唯一無二。しかも EDM などに目配せするのではなく、独自のファンクネスと R&B へのリスペクトをさり気なく注入(「Love is The Future」では De La Soul が参加)するのは、Daft Punk の 「Random Access Memories」(過去の記事)以降のベクトルと一致している。音数が多く強靭だった前作(過去の記事)に対し、「Strated Right」ではクラビネットを使いスティーヴィー・ワンダーを彷彿とさせるなど音を選び抜いている。それにより隙間の美学が活かされ、よりファンクに、よりソウル、よりディスコになっているのだ。

2012年9月13日木曜日

In Our Heads : Hot Chip


In Our Heads : Hot Chip

UKエレクトロ・バンド Hot Chipが前作(過去レビュー)から2年ぶりのアルバムをリリースしましたが、これがまたいい出来具合で私的に絶賛ヘビーローテーション中。今まで以上に歌心というかポップネス炸裂しまくって、ダンサブルな要素も更に強靭に。80年代風のチープなシンセ音は相変わらずなんですが、今回は更に80年代におけるプリンスが醸し出していた香りを注入。プリンスマニアが聴けば分かると思うんだけど、80年代の殿下が鳴らしていたパーカスに酷似した音が胸をきゅんとさせる。そこにチープシンセ音が重なるものだから、なんだかファンクネスさえ感じてしまう。しかも音数が多いものだから、チープさ加減なんて微塵も感じらない。キッチュでキャッチーな美メロがありながらも、実験性や前衛性も兼ね備えているのも魅力。本作は間違いなく彼らにとっての最高傑作といえる出来で、大きな歩幅を感じさせる逸品。もっと言えば、今年出会ったアルバムの中でも上位にランク付けされるほどの傑作です。