一過性の個人プロジェクトから20年の時を経て、全米いや世界を代表するモンスターロックバンドへ成長した Foo Fighters。ウェンブリー公演の大成功やグラミー制覇、数多くの国々で第1位に輝いた「Wasting Light」(過去レビュー)を経過してもなお、前進と進化をし続けています。本作はそんな前作から3年半ぶりとなる新作で、プロデューサーは引き続きオルタナ最重要人物の Butch Vig。
各都市でそれぞれゲストミュージシャンを迎え、土地の香りを取り入れながらもルーツ探訪になるのを避けて、王道のロックとはどうあるべきなのかを提示している。これまでの作品に必ずと言っていいほど盛り込まれていたキャッチーな曲は殆ど見られない。それと引き換えに懐が深くて広い、滋味のある Foo Fighters 節が全編に渡って炸裂。ロックンロールが衰退していく中、Jack White が「Lazaretto」(過去レビュー)で試みたアプローチとは別方法でロックンロールの未来に光を当てたのだ。
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