「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」よりも楽しみにしていた映画「DENKI GROOVE THE MOVIE? 」を観るために新宿まで行ってきました。横浜でも良かったんですが、新宿バルト9に期間限定で「Cafe de 鬼」がオープンというので新宿へ。11:30の回に間に合わせようとしたんだが寝坊、やむなく16:30の回へ前売り券を持って並んだところ「満員です」だと。高を括りすぎていたか!しばし呆然とし、Cafe de 鬼を徘徊するはめに。
「ついに電気グルーヴに死刑判決が下った!」の名場面の前でくつろぐお客さんたち。
常設カフェの貼り紙を替えただけじゃん、という野暮なツッコミはしないでおく。
マグカップやら限定グッズも売り切れていた模様。
二人が使ったユニフォームも。加齢臭がそこはかとなく漂ってくるのがいい。
「Cafe de 鬼(顔と科学)」のPVを垂れ流しているだけだが、これに喜んでいる人はキモオタか変な女だけ。横浜でリベンジしてやる!
「Fallin' Down」の付属DVDで唐突に発表されたトレーラーから10ヶ月、ようやく電気グルーヴのドキュメンタリー映画が公開されます。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(もう観たもんねー!)よりも待っていたのでマジ楽しみです。ご当地特典付き前売券もがっつりゲット。僕は住まいが神奈川なので「Dragon」のパッケージ。大好きなアルバムなので、これはかなり嬉しかった。観に行くのは「Cafe de 鬼」がオープンする新宿バルト9だけどね! 本ドキュメンタリーの監督はこれ以上ない人選であろう大根仁 氏。電気グルーヴ25年の映像記録をひたすら見続け、本作品を仕上げた大根監督の苦労は察するに余りある。おそらくこの世で一番、電気グルーヴ地獄を目撃した人に違いないだろう。で、本CDは映画に合わせてリリースされた、大根監督が選曲した音楽集。単なるベスト盤かと高を括ってましたが、これはもうオリジナルアルバムじゃないか!というぐらいに全面アップデートされています。 まずは、「25」に収録されていた「25 Raw Beats」は単なる予告編だったのか!という仕掛けに頭が下がる。更にはフジロック・ライヴ音源や野球ディスコ音源、アルバム未収録のバージョン違いがてんこ盛り。多数のリミックスバージョンが存在する「虹」においては(昔、レアものをチビチビ集めてた)初CD化となる「Live@Mayday Mix」が!「新幹線」はお初の Movie Edit が!「N.O.」は新録音源が!何よりも低音がマッシヴになって現在のモードに最適化され、初期の音源は全く古さを感じさせない出来に。作品全体がアシッドの香りに包まれており、音楽集じゃなくておっさん二人が全面関与した新作じゃん。軽く感動しました。
ようやく本作を聴くことができました。Tidal のみでのリリースかと心配していましたが、今こうしてCDを手にすることが出来て一安心。でもこうやって見ると安っぽいジャケットだなぁ。「Art Official Age」(過去レビュー)を「Baltimore」(過去レビュー)化したのは一目瞭然だけど、もうちょっと工夫してもいいんじゃないのー!
で、内容的には超傑作とまではいかないまでも、ファンカーの純粋なDNAを引き継いだストロングファンクアルバム。「For You」〜「1999」〜「Purple Rain」の出だしをサンプリングしたイントロでテンションが上りますが、Judith Hill をフィーチャーしたキュートでポップなR&Bチューンでスタート。この Judith Hill 嬢は故マイケル・ジャクソンとプリンスの両人から認められたシンガーで、母親が日本人であることから日本語も話せることでも有名。プリンスサイドの暴走(レーベルに許可無く無料配信!)により延期されていたデビューアルバムがようやくリリースされた模様。
以降は超重量級スーパーファンクの連打でリスナーの腰を砕けさせ、「This Could B Us」、「Fallinlove2nite」、「Hardrocklover」といった既発曲を間に差し込み数珠つなぎ。「Fallinlove2nite」はシングルでは Zooey Deschanel をフィーチャーしていましたが、アルバムではカミーユ声を使って女性化。ディスコティークな風情がキュートです。Lianne La HavasやRita Ora、Curly Fryzといった新進女性シンガーもフィーチャーしてプロデューサーぶりを遺憾なく発揮。
全体的にコンパクトにまとめられ、収録時間は40分に満たない。こちらとしては消化不良気味というか、イントロで期待を煽られたので肩透かし。曲間無しのシームレス仕様にしているのは往年を彷彿とさせますが、80年代作品のようなストーリー性がないのは残念。殿下にしてみりゃ「取りあえず出しておくか」的スタンスなんでしょう。タイトルもツアー名に冠されている「Hit and Run」だし、しかもPhase Oneなんだから似たようなアルバムを今後も出すつもりだろうし。それよりも Tidal 限定配信されている NPGMC 作品を物理リリースしてくれよなー!
オリジナルアルバムを久しく出さず企画ものを乱発している Cornelius ですが、どの企画ものも Cornelius サウンド一色に仕上げてしまうあたりはこの人の凄いところだと思います。攻殻機動隊ARISEのサントラ(過去レビュー)に引き続き、「攻殻機動隊 新劇場版」のサントラもこの人のオリジナルアルバムと言い切っていい仕上がり具合。草薙素子の声を演じている坂本真綾がボーカルとして参加しており、清涼感のあるウィスパーヴォイスを披露しています。しかも坂本慎太郎を歌詞を手掛けるという異色のコラボレーション!それにしても、小山田圭吾ってカヒミ・カリィの頃からウィスパーヴォイスが大好きだよね。
他に楽曲参加しているのは Cornelius 自身も参加している高橋幸宏&METAFIVE(YMOチルドレンをがっつり集めているのが凄い)や、ショーン・レノン(本当のビートルズチルドレン)など。たぶん意識的だろうけど「Execution No.9」や「Involution No.9」という曲のタイトルにもにやりとしてしまう。