Someday World(過去レビュー)から僅か2ヶ月後にリリースされた ENO・HYDE の2ndアルバム。1stのアウトテイク的なアルバムなんだろう、と高を括っていたら、いやいやお二人を軽く見くびっていました。すいません。前作とは違う作風かつプロジェクトの骨子が明らかになっており、二人の叡智が高次元で拮抗しておりました。今回はボーカル控え目、生演奏重視の即興音楽となっており、カール・ハイドは素晴らしいカッティングギターを弾きまくっています。
そもそもこのプロジェクトはスティーヴ・ライヒとフェラ・クティを掛け合わせた「ライクティ」という造語を標榜しており、ミニマリズムとアフロファンクを融合させた実験音楽を追求しているとのこと。そのゴールが本作では如実に姿を表しており、ミニマルな反復音楽と疾走感のあるアフリカンビートが脳髄に快楽を与えます。プリミティヴな野性とクールな知性がせめぎ合い、新次元のグルーヴが産み落とされていく様相は圧巻。
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