Panic Of Looking : Brian Eno
Panic Of Looking : Brian Eno and the word of Rick Holland
去年11月にBrian Enoがリリースした新作は、同年6月にリリースした傑作「Drums Between The Bells」(過去レビュー
)の続編的EPだった。新世紀の賛美歌のような曲で幕を開け、音楽であることを拒み続けるかのような沈鬱なアンビエントトラックへと続く。仄暗い場所から聴こえてくるような電子音が連なって行き、それら楽曲には常にRick Hollandの詩がポエトリーリーディングされていく。耳を傾けて味わうことを許さないような、絵画的なアンビエントミュージックは何度繰り返しても腹に落ちてこない。これこそEnoの真骨頂で、理解されることを意図しない環境の一部で在り続ける音楽なのだ。現代における全音楽の、ありとあらゆる境界線上に位置する曖昧な音楽。
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