2012年12月28日金曜日

The Orb featuring Lee Scratch Perry present The Orbserver In The Star House

ボブ・マーリーは歌のみでレゲエを成立させるというが、「笑っていいとも!」に出演したリー・ペリーはその存在のみで周囲をカナビススモーカーにしてしまうだろう。


The Orb featuring Lee Scratch Perry present The Orbserver In The Star House

90年代初頭のUKから宇宙や異次元に向けて音を流し続けるThe OrbのAlex PatersonとThomas Fehlmann、そしてYouth。60年代末のジャマイカから煙を吸い続ける、生ける伝説Lee Scratch Perry。現代地下ベルリンで重低音を発し続ける、共同ミキシング担当のTobias。彼らが個々に作っていた地下水脈は、今年になってようやく必然的邂逅を果たした。ジャケットを見てほしい、宇宙の中心はジャマイカで、その周りを囲む宇宙はThe Orbによって作られているかのようじゃないか。

いつかこういった作品ができることを予感していましたが、完成度は予想を遥かに超えていました。リー先生の存在感があまりにも強すぎて、ここで聴けるのは Lee Scratch Perry featuring The Orbかのよう。The Orbのいつものような効果音や電子音は控えめになっており、リー先生のトースティングが新たな小宇宙を構築。それを支えるのは地下ベルリンで鳴り響く硬質な圧倒的重低音。しかも初期の名曲「Little Fluffy Clouds」がここでは「Golden Cloud」というオマージュカバーへと変貌を遂げている。これは奇跡の邂逅なんかなじゃい、運命の必然的出会いだったのだ。

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