2013年4月5日金曜日

Techno Pop - Remastered : Kraftwerk

クラフトワークがNYやロンドンで行ったスペシャルライヴ< 1 2 3 4 5 6 7 8 >。どんなものだったのか体験してみたいなーと思っていたんですが、とうとう日本でも公演されることになりました。そのスペシャルな内容とはAutobahn以降リリースされた歴代作を、日替わりで全曲演奏するというもの。しかも観客には3Dメガネが配布され、舞台に映された映像を楽しむことが出来るらしい。で、「Techno Pop」を全曲演奏する5/14のチケットを取りました。アルバム収録曲ライヴに加えて、通常のライヴも行うらしいので実に楽しみです。


Techno Pop - Remastered : Kraftwerk

「Techno Pop」について一応説明しますとですね。2009年にリリースされた一連のリマスター作品の中で、「Electric Cafe」(過去レビュー)を改題した作品です。1983年にシングル「Tour de France」(過去レビュー)をリリースしましたが、その後「Techno Pop」というアルバムをリリースする予定だった彼ら。ただし当時は技術革新のサイクルが激しく、アナログからデジタルへの過渡期だった時代。おそらくですが、最新機材で曲を制作しても、すぐに新しい機材が発表され、という波が押し寄せてきたんではないでしょうか。結果として、新作に「Tour de France」が収録されることはなく、予定していたタイトルは何故か「Electric Cafe」に変更。2009年リマスターでは本来あるべき姿としてリリースされる運びとなったのです。

リマスター作品群の中では、この「Techno Pop」が一番変化が激しい。タイトルは勿論の事、音質は極めてクリアになっており、素材が持つミニマリズムや重厚感が遺憾なく発揮されています。更にはシングル「The Telephone Call」のカップリング曲だった「House Phone」が追加収録されています。この曲は「The Telephone Call」をベースにして、ボーカルレスにしてリミックスしたもの。当然ながら連続性は抜群です。

前にも書いたけど、数ある作品群の中でこの作品の評価はそれほど高くない。コンセプトが不明確なのも一つの原因なんだろうけど、テクノとヒップホップが邂逅した瞬間を切り取った偉大な作品じゃない?

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