2013年4月18日木曜日

豚親分

森羅万象、宇宙のありとあらゆる全ての物は陰と陽から成り立っている。天に星が輝いていれば、地に親分あり。六角橋に「豚星。」(過去の記事 )あれば、すぐそばに「豚親分」あり。という訳で、二郎インスパイア系の中で最高峰と絶賛した「豚星。」と寸分違わずにオープンした「豚親分」にも行ってみました。両方食べ比べしないとフェアじゃないからね。



昭和の風情あふれる六角橋商店街 を突き進み、駅から一番離れた場所に位置するのが「豚親分」です。ご覧の通り、黄色く塗りつぶされた壁が二郎インスパイア系であることを激しく主張しています。ちなみにこの商店街には名店「らーめん中々」(過去の記事 )もあるので、ラーメン店密度は極めて高い。



店主は看板に偽り無しといえるような恰幅いいお方。接客態度がとても丁寧なのが好印象です。ラーメン小は豚1枚に麺180g、ラーメン中は豚2枚に麺200gとな。看板に「豚」という文字を掲げるからには、さぞかし豚も旨いに違いない。野菜マシの量と胃の空き具合を比べて、ラーメン中ヤサイマシを注文する。無料だからといってマシやマシマシを頼んだにもかかわらず。残してしまうのはマナー違反だからね。どれほどの量が出てくるのかドキドキしながら着丼を待つ。



キタコレ!厚さが2cmもあろうかという巨大な豚が2枚半も搭載されている。親分の作った豚はどんなものか口に運んでみれば、ほんのり甘みのある柔らかい豚がジューシーにとろけていく。塩気もそれほど感じさせず実に優しい作りになっている豚だ。ほろほろ溶けていくさまは、親分の優しさと強さ、懐の深さを感じさせる。続いては、もやし中心の野菜へスープをちょぼちょぼとかけていく。味を染み渡らせたところで、適度に茹で上げられたシャキシャキもやしをがっつり頬張る。さほど乳化しておらずライトな味加減の豚骨醤油スープは、カネシ醤油の主張が控えめでまろやかな味だ。野菜をやや減らしたところで恒例の天地返しを行い、どんぶり下部に隠れている極太麺を引きずり出す。自家製という極太麺はワシワシ感がありながらも、表面がつるつるしている。うどんのようにぶっといが縮れがかった麺とスープの絡みはこれまた絶妙。小麦が持つ甘みとスープの甘みが渾然一体となっていき、食欲を満たしていく。

食べ進むにつれ、店主が「ちょっと買い物に行ってくるので、新しく来たお客さんには待ってもらうよう伝えてください」と外出してしまった。入口には「にんにく買ってきます。すぐ戻ります。」との張り紙が。お客さんを信頼している姿勢と、オフビートな雰囲気に感動する。

総じて二郎インスパイア系と言えるんだが、「豚星。」と同じように品質が極めて高い。本家 二郎が持つ化学調味料満載の尖った攻撃性と破壊力は低いが、やはり二郎インスパイア系ということもあって量はハンパない。また、味へのこだわりと独自路線を進もうという意志が感じられるのも確か。「豚星。」とともに六角橋を大いに盛り上げて欲しいですね。

ホームページ:http://butaoyabun.at.webry.info/
住所:神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-11-16
豚親分ラーメン / 白楽駅東白楽駅 ) 
夜総合点★★★☆☆ 3.6 
昼総合点★★★☆☆ 3.6

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