2013年4月27日土曜日

Lost Sirens : New Order


Lost Sirens : New Order

今年になってリリースされたNOの「Lost Sirens」がなかなか良い。2005年にリリースされた「Waiting for the Sirens' Call」(過去レビュー)制作時に作られた楽曲集ということで、言わばアウトテイクの寄せ集めとされている。実のところ、「Waiting for the Sirens' Call」をリリースした直後にこの作品をリリース予定だったらしいんだが、バンド内のいざこざがあってリリースは頓挫。結局ベースのPeter Hookが脱退し、バンドが新体制となった後にリリースされるという経緯になりました。

Peter Hook不在のNew OrderなんてNew Orderと言えるのか?とジレンマを抱えつつも、このアルバムから聴こえてくるぶりぶりしたベースはフッキーのもの。アウトテイクだからシングルトラックのように突き抜けた曲はないものの、総じてクオリティが高く駄曲なし。「Waiting for the Sirens' Call」にまるっと収録されても何の違和感もないでしょう。メロディはいつも通り切なく、ギターはいつも通り甘酸っぱく、ボーカルはいつも通りヨレて音痴だ。つまりまごう事無きNew Order節、しかもフッキー最後のプレイ。切ないね…。

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