2013年3月22日金曜日

二代目 げんこつ屋


その昔、新高円寺に「げんこつ屋」という名店がありました。それまでラーメン店が持っていたうらぶれた雰囲気とは違い、洗練されたお店の意匠とこだわりぬいた味。首都圏へ店舗数を着実に増やし、僕も渋谷や横浜にあったお店へ90年代前半に足繁く通ったもんです。その後、不況の直撃や拡大路線が裏目に出たことにより2007年に閉店し、初代店主が他界。2011年には長男が二代目としてラー博に復活させることとなったのです。はたして父と子の美談にとどまるのか、それともかつての味を継承させた伝説となるのか。10数年ぶりにその味を確かめることにしました。


豪快ら~めん(塩)を注文します。魚介系メインのだしと、豚や鶏白湯といった動物系のだしを合わせ、すっきりとした塩味に仕立てたスープ。単なる塩スープに終わらず、豚骨スープのようなまろみとコクがあります。かつての味よりも更に洗練され、更に上品になっているように思えます。具材に使われているとろっとしたチャーシュー4枚に海苔、味付け玉子、コリコリッとした細めのメンマは相変わらずの旨さ。麺はかつての味と大きく異なっている。注文が入ってからうどん用包丁切り機を使って麺を切るそうで、これにより新鮮味とエッヂをキープすることができる。かつてのような食べ応えある中太縮れ麺と異なり、つるっとした食感ともっちりした柔らかさ。先代の味をうまく継承しながら、二代目ならではのこだわりを感じさせる味に仕上がっていました。ぜひ今後も頑張ってほしいと思います。

住所:神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21 新横浜ラーメン博物館
二代目 げんこつ屋ラーメン / 新横浜駅) 
夜総合点★★★☆☆ 3.5 
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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