2015年4月10日金曜日

カッパ64


米軍基地のある街 福生。ここへは仕事で足繁く通ったと前に書きましたが、基地の一番最寄となるのが青梅線の牛浜駅。まあ~駅の周りにはものの見事に何もなく、基地への用事がなければ降りる機会などないスーパーローカルな地。だが、駅から10分ほど歩くと変わった名前のラーメン店が存在する。それがカッパ64。しかも旧店名がカッパヌードルという小粋なお店だ。単に店名が変わっているだけでなく、食べログの東京ベストラーメン2014で83位という高評価を得ているのだ。



お店の看板メニューは「とまとチリ」。この他に「レモンらーめん」や「シーフード」というメニューがあり、「レモンらーめん」の場所には以前「醤油」というメニューがあったそう。これ以外に「カレー」とかあったら面白いね。まずはこれを頼まないと始まらない「とまとチリ」と「チーズごはん」の食券を買う。



目にも美味しい「とまとチリ」が着丼。トマト味のラーメンは「太陽のトマト麺」(過去の記事)で食べたことがあるぐらいだが、果たしてここの味はどんなものか?ドロリッチな風情のスープが食欲をそそりまくります。少し啜ってみると…旨い!単純にトマト味というだけでない!美味しいトマトピューレが持っている甘みと酸味と、だしに使われているという豚骨と鶏がらのコクと旨味が引き立てあい、ラーメンスープともパスタソースとも言えない濃厚な味を演出している。トマト味によってダシの味はそれほど感じられないものの、分厚いボディはやはり動物系のダシがあってこそなんだろう。具材には茹でたモヤシとキャベツ、刻み玉ねぎが使われており、豚バラーチャーシューが2枚添えられている。




全体を撹拌し、麺をリフトアップするとストレートな細麺が顔を出した。やや固めに茹でられた細麺は自家製の麺だそうで、長浜ラーメンを思わせるポキポキ感をキープ。この麺と濃厚なトマトスープの幸せなマリアージュを楽しむにつれ、パスタなのかラーメンなのかはそんなのどうでもいい気分になってくる。上品すぎない適度なジャンク感により、味わうというよりもズバズバと旨味を堪能しながらあっという間に麺を平らげる。なお、「チリ」と謳っている割には辛さはさほど感じられなかったので、卓上タバスコを振り掛けて旨さ倍増させる。



タイミングを見計らったようにチーズごはんが登場。熱せられたお茶碗(やけどに注意)の中には、溶けかかって焦げ目がつけられた炙りチーズ on the ごはん。これを単体で食べるのは野暮というもの、残ったトマトスープにぶっこんでリゾット風にして食べるのが粋。チーズとトマトとお米の至福なハーモニーが脳内を駆け巡る。マジでうめえ!ここでしか食べられないB級グルメ的リゾットだ!これは全メニューを制覇したくなる名店だ!


ホームページ:http://kappajapan.com/
カッパ64ラーメン / 牛浜駅熊川駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

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