2013年10月10日木曜日

アジトイズム(ajito ism)



前々から気になっていた大井町の「ajito ism」に行ってきました。駅から5~6分ほど歩いて住宅街の路地に佇み、土地勘のない人や方向音痴の人には分かりにくいところにある。今年の4月まではこの近くで「ajito」と名乗っており、5月の移転以降に店名を変えたとのこと。店の名前から言っても分かりにくいのは当然かも。



このお店はつけ麺専門店。しかも一番人気なのが創作まぜそばである「ピザソバ」。何なのか分からない人のために説明しよう(というかメニューに書いてある)。

基本となるのがつけ麺で、つけ汁には各種野菜、背脂や鶏油といった動物系のダシ、魚介系のダシが使われており、いわゆるベジポタ系と言えるもの。

その発展型となるのが「つけ麺 ロッソ」と言われているもの。つけ汁へトマトを増量して、麺にはパルメザンチーズとバジルペーストを加えているというから、イタリア料理の要素が強くなっている。

そして最終型といえるのが「ピザソバ」だ。「つけ麺 ロッソ」にとろけるチーズやミックススパイスを加えて、具にはサラミ・ピーマン・刻み生玉ねぎ・フレッシュトマト等が使われている。ここまでくると、和洋中のどれなのか分からなくなってくる。



更には食卓に置いてある各種香辛料でカスタマイズも可能だ。一番初めからいろんなものを投入すると、オリジナルが持っている味が分からなくなるから気を付けよう。



しばらくすると僕の頼んだ「ピザソバ」大盛りが登場した。…こんなに美しいつけ麺を見るのは初めてだ。まさしくピザソバの名に相応しく、見目麗しいエクステリア。メニューに書いてあった具材に加えて、フライドオニオンや魚粉がふりかけられている。どんぶりの底にとろけるチーズが隠されているので、よーくマゼマゼして食べてほしいとのことだ。



マゼマゼするのに一番適しているのは天地返し。それなら任せておけ、とひっくり返せば二郎系と同様の極太縮れ麺が登場した。だがしかし、まだまだ撹拌が足りないようだ。卓上スパイスにあるタバスコとニンニクをふりかけて、マゼマゼしながら麺の食感を確認する。もっちりした固太りの麺は間違いなく二郎系を踏襲している。にも関わらず、味は間違いなくピザだ。



更にマゼマゼすると、麺全体にソースがねっとりと絡んできた。これはピザなのか?つけ麺なのか?パスタなのか?答えは一つ「ピザソバ」だ。トマトを主力とした野菜系の甘み、ドロドロとした魚介系の旨み、サラミやブラックオリーブ、アンチョビが持っている塩辛さ、つけ汁に潜んでいるミックススパイスやふりかけたタバスコやニンニクの辛みが拮抗しあいながら新たな高みへと昇華している。ここでしか食べられない、まさしくワンアンドオンリーの食べ物をぜひ体験してほしい。

住所:東京都品川区大井1-37-4
アジトイズムつけ麺 / 大井町駅下神明駅西大井駅 ) 
夜総合点★★★☆☆ 3.5 
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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