2013年10月28日月曜日

ラーメン二郎 八王子野猿街道店 2

二郎というのは本当に不思議な食べ物だ。インスパイア系と呼ばれる数多の亜流を産み出しているだけでなく、ユーザ間でも大いなるインスピレーションを与え合う存在だからだ。つまり二郎系の記事を読んだだけで、遠くまで足を運んでみたい気持ちになってしまうのだ。ここしばらくは本家二郎から遠のいていたが、化調に脳を侵された哀れなジロリアンによるブログ を読んで、眠っていた化調・大盛りへの欲求を抑えることができなくなってしまった。



そんな訳で今回は京王堀之内にある八王子野猿街道店 2を訪問。「2」とナンバリングされているのは移転したかららしい。ここは自宅から車で1時間もかかる遠隔地。文字通り、山を越えて谷を越えて辿り着く。周囲は大学が多いことから、他店と比べて客層が若いのが特徴的。更には最大級の黄色い看板が立てられているので、遠目からでも一発で在処が分かる。12台分もの駐車場がお店裏手にあるのも好印象だ。



ここは二郎の中でも最大級のボリュームを誇ると聞いていたが、それを裏付ける注意書きがあった。通常メニューと言える「小ラーメン」の下に「プチ二郎」というメニューがあるのだ。しかも「プチ」は一般的なラーメン量である150gを凌駕する180gだ。これにブタやヤサイを加えたら、他店の「小ラーメン」と同程度ではないか。タダだから無謀なトッピングをする輩が多いのだろう、身の丈に合った注文をするように促している点に目がいく。だがしかし、ここで怯んではいけない。一度目覚めた大盛りへの欲求は「小ラーメン」でしか抑えることはできないのだから。



だが流石に今回は腰が引けてしまい、「小ラーメン」をトッピング無しにした。それが正解だったのだろう、マシにしたら丼から崩れ落ちてしまうようなヤサイが搭載されてきた。ここで天地返しをしてしまうと、全てが崩落してしまう恐れがある。止むを得ず食卓にあったスープたれをヤサイにふりかけ、顔を丼にうずめながらモシャモシャと驢馬のように食い進む。キャベツ比率が平均点以上で、シャキシャキしているもやしも新鮮だ。



ヤサイがやや減ったところで、天地返しをすれば地鳴りのような音とともに(というのは嘘で)麺を引きずり出す。二郎アベレージな太さ(それでも一般的に極太)の平打ち縮れ麺がスープ色に染まって登場だ。十分に乳化されているスープにはカネシ醤油のジャンクな味わいがじんわりと行き渡っている。そのカネシ醤油の甘みと塩分、小麦の香ばしさが我が脳内の欲求を満たしていくのが分かる。この時の脳内を色に例えば小麦色。ただし、やや塩分濃度が高めかな。興奮で高まった血圧が更に上昇していく。



脇に添えられていたブタを引きずり出すと、まさしく肉塊といえるものが2枚も登場した。いや2枚というのは適切ではない、2塊だ。デロデロに溶ける寸前の脂身にじんわりとスープの味が染みている。繊維部分はホロホロになっており、神豚と呼ばれる所以も分かるというものだ。「うまいうまい」と脳内の満腹中枢が悲鳴を上げているのが分かる。全ての領域において王道に忠実、しかもボリューム的に最高レベルの八王子野猿街道店 2。次に二郎を訪問するのはだいぶ先になるだろう。

住所:東京都八王子市堀之内2-13-16
ラーメン二郎 八王子野猿街道店 2ラーメン / 京王堀之内駅 ) 
夜総合点★★★☆☆ 3.6 
昼総合点★★★☆☆ 3.6

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