2013年9月13日金曜日

Live at Bestival 2012 : New Order


Live at Bestival 2012 : New Order

2007年、New Orderからピーター・フックが脱退し、彼らのアイコン的ベースラインが無くなることでバンド存続が危ぶまれた。そして2011年になると、バーニーの新バンド Bad Lieutenant からフィル・カニンガム(g.)とトム・チャップマン(b.)を迎えてライヴ活動を始めたのはご存じの通り。そんなタフな時期を乗り越えてリリースされたライヴ盤を聴き、バーニーの「We are New Order」という挨拶が聞こえてきて何だか不思議な気持ちになった。フッキーがいなくてもNew Orderなのだ。そしてトム・チャップマンの弾くベースは紛れもなくフッキーのベースラインと同じなのだ。

このライヴ盤は2012年に英国ワイト島での音楽フェス「Bestival」で行われたパフォーマンスを収録したもの。もはやベスト盤と言ってもいいぐらいの代表曲連発に加えて、Joy Divisionカバーである「Isolation」「Transmission」「Love Will Tear Us Apart」が含まれている。10年ほど前から過去へのこだわりをなくし、JDの曲を演奏するようになったが、オリジナルメンバー以外を加えてJDナンバーをライヴ演奏するは初めてじゃないか?しかも、そもそもDVDは別としてライヴ盤CD単体のリリースって初めてじゃないか?なんだか不思議なことだらけなんだけど、聴こえてくるのはぶりぶりしたベースラインにタイトなビート、センチメンタル溢れるシンセにバーニーの不安定なギターとボーカル(それでも若干補正されている!)。ここにいるのは間違いなくNew Orderなのだ。様々な思いを抜きして聴けば、間違いなく喜ばしいことなんだろう。

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