2012年5月20日日曜日

凛・のスた 大井町本店

そのお店はオフビートな大井町にあった。しかもお店の名前が書かれていないにも関わらず、正午前にもかかわらず長蛇の列が出来ている。このお店こそ二郎インスパイア系の中でも最強・最恐・最凶のジャンク度合いを誇ると言われている「凛・のスた」だ。「凛」という漢字を見てピクリときた貴方!紛れも無いジロリアンでしょう?「凛」は渋谷に店を構える二郎インスパイア系なのだから(過去の記事 )。「凛」はかつて大崎にもあったが、今はその名を変えて「The Outsiders」(過去の記事 )として、その界隈の人たちの健康を破壊し続けている。その「凛」は最近では大阪にも進出しているようだ。関西方面の人達はくれぐれも健康に気をつけなさい!


正午前に列に加わったにも関わらず、30分も待たされた。何故こんなに待たされるんだ?という疑問は入店して氷解した。L字型カウンターにわずか7席しかないのだ。着席してもすぐに注文してはいけない。何故なら、店主が尋ねてから初めて注文できる、という掟があるからだ。狭い店内に緊張感が走っている。

味は「醤油」、「ポン酢」、「味噌」など各種用意されていたが、迷わず「醤油」を注文すると、目の前に空の器がいきなり置かれる。野菜、ニンニク、アブラといったトッピングメニューは全く尋ねられない。やがて器に醤油ベースのスープの元が注がれ、更にはアブラやスープがどばどばと投入される。もうもうと湯気が立とうがアブラがはねようが一切お構いなし。その後は大量の麺・ブタ・野菜が積み上げられて、とんでもない量のラーメンが目の前に現れた。この時に店主からニンニク要不要の意思表示を求められる。不要の場合はそのまま食べれば良い。要の場合は、待てば投入してくれる。ちなみに撮影する場合は、店主に事前に了承を得なければならない。ストイシズム溢れる店主だ。


この時点で「全部食べられるのか?」という疑念がふつふつと湧いてくる。これがデフォルトなのだ、野菜マシでもなんでもないのだ。取りあえず天地返しをして、底の方にある麺を持ち上げる。細めうどんの如き短めの極太麺が持っているワシワシ感は、まごう事無き二郎インスパイア系のそれであった。しかしながら野菜が持つシャキシャキ感やブタが持つホロホロ感は、二郎のそれを上回るほど新鮮で美味しいのが意外だった。スープは二郎特有のカネシ醤油味ではなかったが、獰猛なアブラにまみれた醤油スープが胃袋をこれでもかと刺激し続ける。それにしてもこの量は何だよ…と最後は涙目になりながら、取りあえず野菜・ブタ・麺を完食。スープを味わって飲む余裕など全くない。言うまでもなく、この日の夕方もとてつもない胸やけに襲われたのであった。量を選ぶことも出来ず、ニンニク以外のオプションは一切なし。デフォルトであの量を差し出す「のスた」こそ、二郎界の中で最強・最恐・最凶の存在であった。

住所:東京都品川区大井1-21-6
のスたラーメン / 大井町駅下神明駅鮫洲駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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