2015年8月2日日曜日

Why Make Sense? : Hot Chip



エレクトリックミュージックの中でも独自のスタンスを貫き続けるバンド、Hot Chip の新作が良い。ナードな姿勢を保ち、80年代ニューウェーヴへの限りない偏愛を注ぎながらも2000年代の音へと確実にアップデートさせ続ける彼らの存在は唯一無二。しかも EDM などに目配せするのではなく、独自のファンクネスと R&B へのリスペクトをさり気なく注入(「Love is The Future」では De La Soul が参加)するのは、Daft Punk の 「Random Access Memories」(過去の記事)以降のベクトルと一致している。音数が多く強靭だった前作(過去の記事)に対し、「Strated Right」ではクラビネットを使いスティーヴィー・ワンダーを彷彿とさせるなど音を選び抜いている。それにより隙間の美学が活かされ、よりファンクに、よりソウル、よりディスコになっているのだ。

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