2014年7月9日水曜日

麺屋しみる


目黒駅周辺のラーメン店集積度合たるや尋常ではないレベルであり、しかもそのそれぞれが極めて高いクオリティを誇っている。高品質な店がここまで軒を連ねているのは都内でも上位に入るほどで、言い換えれば世界レベルにまで達している。来たるべき東京オリンピックに向けて、更にお互いを切磋琢磨して頂きたいものである。さて、今回尋ねたのは権之助坂の地下1階にある「麺屋しみる」というお店。外観が上品な飲み屋さん風情なのがイカしている。


このお店の特徴は魚介系スープ。中でも九十九里産の煮干しを使った「煮干しらーめん」が中核メニューとなっているようだ。カエシには厳選生醤油を使っており、化学調味料不使用ということで期待が高まる。更にはブレンド煮干し粉で追い煮干しした「極煮干しらーめん」、この「極煮干しらーめん」を更に追い煮干しした究極のニボニボなメニュー「鬼煮干しらーめん」まである。当方は初心者ということもあり、「煮干しらーめん」を中盛り(225g)のスペシャル(味玉子入り、海苔入り、焼豚増量)で注文。これでお値段950円なので、それなりにいい価格である。


やがて上品な和風テイストのラーメンが着丼。まずは増量されたチャーシューを味わうと、がしっとした食感の豚ロースを楽しむことが出来る。他に使われている具材の味玉やメンマ、ナルトは特筆すべきところはなく、標準的なものであった。そして一番の特徴であるスープを啜ると、なるほどすっきりした醤油味の中に煮干しの香りがほんのりと立ち込めている。強烈なニボニボ感を想像していたのだが、それを期待するには「鬼煮干しらーめん」が必要なのだろう。煮干しだけでは出し切れない丸みもあるので、鶏がらを使っていると思われる。更にはピリッとしたスパイス感もあるので、予め胡椒等の香辛料がふんだんに使われているようだ。


自家製の麺をリフトアップして、緩くカーブした縮れ具合を確認する。平打ちの中細麺は表面がつるりんとしているが、全粒粉を使っているせいで蕎麦のような食感だ。和風テイストの麺なので、スープとの相性は極めて高い。ただし、前述したように相当なニボニボ感を期待していたので軽く肩透かしを食らった。標準的な「煮干しらーめん」もクオリティが高いので悪くはないのだが、やはり強烈なインパクトを期待するなら「鬼」なのだろう。次回につなげたいところだ。

麺屋しみるラーメン / 目黒駅不動前駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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