2014年4月2日水曜日

やらかし亭 (YaRaKaSITEI)


3月の或る週末。埠頭を渡る春風を感じたくて、本牧までふらりとロンリードライブ。車を降りて深呼吸をし、春の到来を全身に感じる。「うーん、何てビューティホーデーなんだ。おや?くんくん。いい香りがするぞ。」と匂いの元を辿って行くと、なんと二郎インスパイア系のお店があった。と、偶然を装いつつ「やらかし亭」へ入店した。


ここがユニークなのはセルフサービスのシステムを取っていることだ。食券をカウンターに渡し、自分で麺を受け取る。しかもトッピングもセルフなので、ヤサイニンニクマシマシし放題なのだ。この日は腹が減っていたこともあって、小ブタ(700円)を注文した。


受け取りカウンターにヤサイががっつりと置かれている。タイミング的に茹で上がりから時間が経っている場合もあるのでシャキシャキ感はないが、港湾労働者の拡張した胃袋を満たすにはこれでいいのだろう。キャベツは申し訳程度に入っており、その殆どがモヤシだった。


自分で野菜を盛ったせいで、美しくない盛り付けになってしまった。やはり盛り付けをいかに美しく魅せるかがプロなんだろうなー、と思いつつスープを啜る。とろみのあるスープは程よく乳化しており、背脂ちゃっちゃ系寸前と言っても良い。生姜が効いており塩分濃度が高くて、ジャンクな味わいを体験するには申し分ない味だ。


二郎系にしては標準的な太さの麺は、デロリ感がある柔らかいもの。お店の中に製麺機があったので自家製なんだろう。スープとの相性も良く、密結合されている感覚を味わえる。当方が頼んだ小ブタにはジャガイモのような肉塊が4個入っていた。よく煮込まれているので脂身部分がデロンと柔らかいが、味的には標準的なものと言えた。兎にも角にも、このセルフシステムはユーザのさじ加減ひとつで凶器にもなりうる。セルフ盛りのボリュームにはくれぐれも用心してほしい。

やらかし亭ラーメン / 山手駅元町・中華街駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7
昼総合点★★★☆☆ 3.7

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