2014年4月8日火曜日

ラーメン246亭


横浜 青葉台にある「ラーメン246亭」に行ってきました。246とは言わずもがな近くを通る国道246号線のことなんだろうけど、それにしては駅から歩くにはやや遠い(徒歩15分)。どうやら店主の息子さんがミニバイクのレースをやっており、そのチーム名に因んでいるそうな。昼時になると地元の人で混雑しているので、この近くに住んでいる未訪問の人は今の内に早く訪ねた方がいい。結論から言うと、かなり美味しい麺を食わせてくれるので、一年後には行列必至となるお店だからだ。ちなみに創業は昭和八十八年、つまり平成二十五年ということだ。


メニューは多岐に渡っており、基本となるのがラーメンとつけ麺で、それぞれの柱が殿(濃厚鶏白湯)、姫(淡麗鶏白湯)、武士(魚介焦し醤油)。他には影武者(魚介醤油鶏白湯)、黒殿(究極鶏白湯)など「どこの戦国時代だ!」と突っ込みたくなるメニューが盛りだくさん。何を注文すればいいのか分からなくなるが、取りあえず基本形となる殿(濃厚鶏白湯)を注文した。なお、懐メロやムード歌謡が流れている店内は昭和30~40年代の雰囲気を再現しており、さながら新横浜ラーメン博物館のミニチュア版といったところだ。戦国時代と昭和時代の関連性は分からない。


濃厚鶏白湯の殿が着丼した。具材に使われているのは、超巨大な炙りチャーシュー、かいわれ大根、青ネギ、メンマ、ナルトにわかめ。店主が25年の歳月をかけて開発したという鶏白湯スープがここの売りらしい。この間ラーメン王 石神秀幸氏が「これからは鶏白湯の時代だ」とテレビで断言していたが、ややもすると鶏白湯バブルを引き起こしかねないあの言葉。鶏白湯の株価を暴落させないよう、慎重を期して味を評価しなければいけないところだ。


尋常ではない縮れ方をする中細麺をリフトアップする。ずりゅっと一口啜り込んで「……旨い」と唸りまくる。まずスープはこれまで食べた鶏白湯の中で最高の部類に入る芳醇さ。豚骨を一切使っていないのにとろりと濃厚で、ポタージュスープのようにクリーミーでリッチな味わい。豚骨を使っていないので、油分も控えめですっきりしている。モチモチして適度な固さの縮れ麺にこのクリーミーポタージュが絡みまくり、最高の喉越しを演出している。この絡みを最適化するには、やはりこの縮れ具合がベストということなんだろう。


いい塩梅に炙られたチャーシューは丼面積の半分はあろうかという大きさ。香ばしくて柔らかく、スープと麺の最高のマリアージュに彩りを添えている。


麺を啜り終えて最高のひとときを楽しんだ後、100円のシメセットが登場した。ライスに炒り卵、鶏そぼろ、フライドオニオンが添えられている。これらを残ったスープに投入して、雑炊のようにしてスープを最後まで味わい尽くす。最高だ、至高だ、究極だ。暖簾に「KING of CHICKEN」と書かれていたのは伊達ではなく、鶏の骨の髄まで研究しつくされた逸品だ。最後にもう一度言おう、この近くに住んでいる未訪問の人は早く訪ねた方がいい。行列必至となる前に。

ホームページ:http://246tei.daa.jp/ 
夜総合点★★★☆☆ 3.9 
昼総合点★★★☆☆ 3.9

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