2012年10月17日水曜日

Unpatterns : Simian Mobile Disco


Unpatterns : Simian Mobile Disco

00年代におけるニューレイヴシーンを牽引し続けたエレクトロデュオはやはりリアルだった。前作(過去レビュー)で「予感が確信に変わった」って書いたんだけど、本作でその確信が裏付けられた形になった。歌モノで溢れた前作とは大きく異なり、ソリッドでクールなミニマルエレクトロに方向転換。BPMは決して速くないんだけど、それが緩やかなグルーヴを紡ぎ出し、リスナーの腰をディープに直撃。音数は決して多くないんだけど、選び抜かれて緻密に練り上げられた電子音が複雑に構築されているさまは正に圧巻。更には、アルバムごとに風情を変えながらも、彼らの世界観を保ち続けているのもさすが。聴き手をロックし続ける彼らの存在こそリアルなのだ。



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