2016年9月28日水曜日

K2.0 : Kula Shaker



もはや世間から忘れ去られた感すらある Kula Shaker ですが、今年2月にリリースした6年ぶりの新譜を猿のようにリピート厨。バカ売れしたデビューアルバム「K」(過去レビュー)から20年ですかそうですか。当時はオレ27歳だったけど、今は幾つだっけ(んご)。そのアルバムの次なるバージョンという意志を感じさせるタイトルだけあって、何度聴いてもじわじわくる仕上がりになっている。今年のフジロックに出演するなど日本での支持率は高いんですが、本国UKでは完全黙殺状態。普遍的な音作りなんですが、今の時代にそぐわないということなんでしょうか。

シタールの調べに導かれた呪術的なメロディは非常にスリリング。身を委ねていると太陽よりも高い高みに持っていかれるよう。彼らの持ち味である70年代サイケデリック感覚とアシッドな香りがそこかしこに散りばめられ、東洋志向の曼陀羅ぶりも気持ちいい。オリエンタル要素を支えるグルーヴィーな演奏も鉄壁だ。贅沢を言えば、もっと開き直って印度テイストを注入しちゃえば振り切った感が出たかも。例えばビートルズのサージェント・ペパーズにおける「Within You Without You」みたいな曲だけにしちゃうとかね。

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