2016年9月24日土曜日

ラーメン二郎 会津若松駅前店

いよいよ全国制覇が視野に入った二郎訪問。残るはあと5店舗となったが、地方に点在するためハードルが非常に高い。ここまで来ると二郎が食べたくて地方に行く、というよりはムキになってお遍路参りしている自分がいる。今回は福島県に唯一存在する会津若松店を訪問してきた。巡礼結願の向こうには何がある?と問われることもあるが、聖地を巡礼するのが目的というしかない。巡礼とはそういうものなのだ。



駅から近い路地に黄色い看板を見つけた瞬間、一気にボルテージが高まった。緊張している私をよそに、17:00オープン直後の店内は下校途中の学生たちや家族連れで和気あいあいムードだ。地方店はカウンター以外の席が設けられていることが多いが、ここはお座敷席が設けられており、地元JK 4人がおしゃべりしながら二郎を楽しんでいた。
店主は東京都下に点在する多摩系で修行を積んだ方とのこと。新小金井街道店八王子野猿街道店2めじろ台法政大学前店などおしなべてクオリティが高い多摩系だけに相当期待が高まる。


ブタのクオリティが高いと聞いていたので、小ラーメン豚入りに生卵を注文。席についた瞬間に聞かれた無料トッピングはニンニクで。着丼までの間に店内を観察したが、列の並び方が分からないお客さん、小さな女の子に取り皿で食べ与えるお父さんなど、都内店でみられる緊張感とは対極にある弛緩モードが非常に微笑ましい。ハッと気がつけば暴力的な一杯が着丼し、自分の中で一気に緊張が走る。



まずは分厚く切られたブタ達を生卵にひたひたと漬け、柔らかい食べ応えと芳醇なお味を楽しむ。あまりにも柔らかいので、卵に浸した瞬間にほろほろと崩壊していく。右手で箸を持ち、左手でピントの合った写真を撮るのは実に難しいが、崩壊する前にカメラに収める苦労を味わうとは!噂に聞いてはいたが、栃木街道店に比類するほどの神豚だ。



程よい加減に茹で上げられたモヤシ中心ヤサイを、甘辛くて適度に乳化したスープに混ぜ合わせて、順調に胃袋の中へと回収していく。やがてかさが減ったところで天地返すと、表面ツル目の平打ち太めストレート麺が顔を出す。小麦の香りが口内に広がり、豊かな大地の恵みを堪能する。そこに絡まった、人智の結晶ともいえるエフゼットとグルエースが溶け込んだスープ。自然と人間の力が織りなすハーモニーとは正にこのこと。ボリュームも中々なので、ブタを増やしてヤサイを増さなかったのは正解だった。会津若松まで足を運んでまでも、食す価値のある一杯だ。

ラーメン二郎 会津若松駅前店ラーメン / 会津若松駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

0 件のコメント:

コメントを投稿