2015年3月2日月曜日

Gone Girl : Trent Reznor and Atticus Ross


Gone Girl : Trent Reznor and Atticus Ross


去年公開されたデヴィッド・フィンチャー監督のサイコ・サスペンス映画「ゴーン・ガール」。これまで「ソーシャル・ネットワーク」や「ドラゴン・タトゥーの女」のサントラを手掛けてきた Trent Reznor and Atticus Ross が音楽担当に起用されています。元々ダークな作風で知られるデヴィッド・フィンチャー監督と、救済の余地なしな音楽を創らせたら地獄で一番というトレント・レズナー。タッグを組んだら底なしの音楽になるに決まってる。案の定、通勤電車で聴いてたら気分が悪くなり、会社に行きたくないモードになってしまいました。


映画自体はまだ観ていないんですが、このサントラを聴いた時点でどのような作風かは分かるというもの。ここ最近のトレント様の作風を思う存分発揮しており、ダークアンビエント極まりない居心地の悪い音像を作っています。深遠なインダストリアル風景と耽美なピアノの調べを駆使し、聴き手の潜在的苦痛と不安感を煽りまくる。決して朝の通勤電車や情緒不安定な時、独り寂しい夜に聴いてはいけない。いやーな感じになること請け合いだから。そういう意味で言うと、監督の「マッサージ・パーラーで聴くような、すごくひどい音楽を考えてみて」という発注にものの見事に応えている。リラックスできそうなのに全く癒やされなくて、確かに不安感が高まってくる作品だ。




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