2014年12月25日木曜日

You're Dead! : Flying Lotus

href="http://amzn.to/1wMvqx3

アフロ・フューチャリスティック DNA が刻印された生粋のサラブレッド Flying Lotus が、めくるめく曼荼羅サイケデリックワールドを引き連れて三途の川からこんにちは。しかも前作と同様、FlyLo と同レベルの血統を持つベーシストの Thundercat を筆頭に、大御所ジャズピアニストの Herbie Hancock、ラッパーの Kendrick Lamar や Snoop Dogg といった豪華布陣で固めまくり、くらくらと眩暈がするような新たなる潮流を創り出しています。既存フォーマットに捉われない、ヒップホップやエレクトロニカをベースとしたLAビートミュージックなのは変わらずですが、これまで以上にジャズの香りが濃厚に立ち込めています。しかも瀕死状態のジャズをなぞらえているのでは無く、ビートミュージックのエッセンスを注入することにより超絶プログレッシヴで前衛的な40分一大組曲として仕上げ、ジャズを死後の世界から蘇らせる手法。あまりにもスピリチャルであり、これはもう臨死体験の一部としてもいい。濃密に緻密に盛り込まれた情報量は、黄泉の世界を現世に作ろうとしているのか?

前の記事では Aphex Twin との関連性について書きましたが、奇しくも今年はAphex Twin が13年ぶりの新作をリリースした年。同じレーベル以外に両者のつながりはありませんが、Aphex Twin が真っ白けな有機運動的テクノであるのに対し、FlyLo はテクノロジーを感じさせない真っ黒けで生々しい作風。どちらにも狂気がまぶされていることに間違いはありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿