2014年11月23日日曜日

Unplugged 1991-2001 : R.E.M.



真のオルタネイティヴバンドとして、解散してもなお絶大なる支持を得ている R.E.M.。そんな彼らが今年4月のレコードストアデイに「MTV Unplugged」の音源をアナログリリース、6月には待望のCD/デジタル音源をリリースしました。そもそも今となってはすっかり廃れてしまったMTVの人気番組「Unplugged」ですが、特に90年代はロックシーンに対して絶大なる影響度を誇っていました。ロック界の超大物たちが轟音を控え、アコースティック楽器のみ使用することによって、楽曲の本質が浮き彫りにされるさまが人気を博したのでしょう。特にR.E.M.に至っては1991年と2001年に2回も出演しており、唯一の2回出演アーティスト/バンドだとか。それは取りも直さず米国で途方も無い人気があると同時に、Unplugged と相性が良いバンドだからなんでしょう。

1991年に収録された音源は、彼らが大ブレイクした直後ということもあり、「Out of Time」(過去レビュー)と「GREEN」(過去レビュー)からの楽曲が多い。また2001年音源には当時の最新作「Reveal」(過去レビュー)を中心に、ドラム担当のビル・ベリー不在のバンドの風景を伝えています。ただし1991年と2001年の間にある10年の時間差は全く感じられず、彼らの楽曲が持つ美しい歌心と、それを情感豊かに表現するマイケル・スタイプの姿は常に一貫している。その普遍性に素直に感動させられるライヴ音源でした。

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