2014年11月15日土曜日

Beck Song Reader

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楽譜のみで2012年にリリースされていた Beck の超問題作がようやくCDとしてリリースされました。楽譜発表当時はプロアマを問わない無数のアーティストがカバーし、ネット上に数多く公開されてきました。今回のCDリリースにあたっては Beck 本人の演奏1曲を含め、様々なアーティスたちがカバーした20曲が収録されています。楽譜リリース当時は「おれ楽譜読むの得意じゃないし、読めたとしても演奏できないしなぁ」と地団駄踏んでいたので、今こうやって正式音源化されたのは非常に嬉しい。

とは言ってもカバーしているアーティスト達は馴染みのない人ばかり。有名どころといえば米国を代表する歌姫 Norah Jones に、ロックンロール復権に一役も二役も買っている問答無用の Jack White、パルプの Jarvis Cocker に、Jack White に対する冗談としか思えない俳優の Jack Black といったところ。どの曲も Beck 本人が持っているフォーキーでカントリーな脱力加減やシンプルさを思い思いに表現しています。ただ残念なのは、当然ながらアルバムとしての統一感が全くないこと。また、Beck ならではの完璧なサウンドプロダクションやアレンジメントまでは表現しきれていないこと。

この楽譜がリリースされた当時、既存の音楽パフォーマンスやレコーディングに対する問題提起だと騒がれていた。でも Beck 本人の体調が悪かったこともあって、楽譜のみという体裁を取ったのかなあ。あくまでも推測なんだけど。

Tracklist:

01. Moses Sumney – Title of This Song
02. Fun. – Please Leave A Light On When You Go
03. Tweedy – The Wolf Is On The Hill
04. Norah Jones – Just Noise
05. Lord Huron – Last Night You Were A Dream
06. Bob Forrest – Saint Dude
07. Jack White – I’m Down
08. Beck – Heaven’s Ladder
09. Juanes – Don’t Act Like Your Heart Isn’t Hard
10. Laura Marling – Sorry
11. Jarvis Cocker – Eyes That Say ’I Love You’
12. David Johansen – Rough On Rats
13. Jason Isbell – Now That Your Dollar Bills Have Sprouted Wings
14. The Last Polka – Marc Ribot
15. Eleanor Friedberger – Old Shanghai
16. Sparks – Why Did You Make Me Care?
17. Swamp Dogg – America, Here’s My Boy
18. Jack Black – We All Wear Cloaks
19. Loudon Wainwright III – Do We? We Do
20. Gabriel Kahane with Ymusic – Mutilation Rag

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