2014年6月7日土曜日

豚骨醤油 蕾


比較的地味な街ながら、下町風情と懐の深さを感じさせる大井町。何よりも様々な味のラーメン店が軒を連ね、しかもそのそれぞれが品質の高い麺を食わせてくれるのが嬉しい。今回は住宅街の中にぽつんと佇む「豚骨醤油 蕾」を訪問しました。


「豚骨醤油」を店名に掲げているということは、つまり横浜家系ということなのか?いや、おそらくは東京で独自進化を遂げた味なのだろう。メニューをざっと見れば、横浜家系と違ったアプローチをしているのが感じられる。取りあえずは「蕾 キャベツ」を大盛りで注文した。家系であれば麺の固さ、味の濃さ、脂の量を尋ねられるが、ここでは何も尋ねられなかった。


色鮮やかに茹で上げられたキャベツ山盛りの麺が着丼した。スープに張られた油膜の層は厚く、これが熱封じの役目を果たしている。味は家系よりも上品と言えるものだが、悪く言えばワイルドさに欠ける。臭みはなく、クリーミーですっきりとしているが塩分はやや高めだ。しゃきしゃき感の残ったキャベツを、このスープに浸して食えばちょうど塩分バランスが取れる。


中太の麺はもっちりとしており、こだわりのある作りになっているのが分かる。1枚のみのチャーシューはそれとなく及第点と言ったところで、特に印象に残らなかった。ちなみに大判の海苔は3枚入っている。全般的に言って非常にバランスの取れた一杯となっていたが、やはり家系とは異なった豚骨醤油ラーメンだ。普段食べ慣れている味とは違っていたが、すっきりした豚骨醤油を食いたい時にこれはこれでありだろう。

豚骨醤油 蕾ラーメン / 大井町駅下神明駅西大井駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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