2012年8月15日水曜日

Fire Bird : Yellow Magic Orchestra


Fire Bird : Yellow Magic Orchestra

HASYMO以降は限定的な活動にとどまるかと勝手に思っていたのですが、フジロックやWORLD HAPPINESS、NO NUKES 2012といった大型フェスティバルにも積極的に出演している彼ら。それだけでなく新作ライヴCDやDVDを数多くリリースし、往年のファンだけでなく新しいファン層をも喜ばせています。そんな彼らが8月になって新曲を配信リリースしました。振り返ってみると「The City of Light」(過去レビュー )以来4年ぶりの新曲です。

昨年のWORLD HAPPINESSで初披露されたというこの曲、タイトル通りに手塚治虫の「火の鳥」をモチーフにしていると同時に、震災復興への祈りもこめられているとか。イントロやアウトロには観客の歓声が入っていますが、単にライヴ音源を使っているだけなのかな?内省的で牧歌的、言い方を変えると極めて地味な息遣い。電子音はそれほど響かず有機的なので、YMOと教えられなければ単なるインストバンドの曲かと勘違いしてしまうかも。今の彼らのような、肩肘張らない姿勢が如実に現れているようです。だからこそこの曲が持つメッセージ性や意味合いがじんわり伝わってきます。この曲を聴いて、往年のうるさ型のファンは「昔の彼らは凄かった、とんがっていた」とか「今のYMOはYMOではない」とか言うんだろうな。古い概念のみに囚われているオヤジ型ファンの物言いには閉口しますわ。

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