2016年2月25日木曜日

ラーメン二郎 千住大橋駅前店


数ある二郎の中でも、おそらく一番駅近な千住大橋駅前店。改札出てから徒歩0分という恵まれた立地条件ですが、そもそも千住大橋っていう駅自体に用がない。たまたま京成線沿線に用事があったので、これ幸いと途中下車して行ってきました。開店直後の11:00到着ということもあって、ご覧の通り待ち0人という僥倖に恵まれる。オペレーションは店主一人のみ。時間的にさほど腹は減ってなかったんですが、そこはジロリアンの悲しき性で小ラーメン(700円)にニンニクヤサイを頼みます。




瞑想しながら着丼を待ち、心の準備を整える。ここで集中するか否かで味わいも全く違ってくる。ラーメン二郎の社訓を思い出してほしい。心の乱れは最終的に宇宙の乱れへ繋がっていくのだ。逆に言えば、心が整えば宇宙も整い、味も整っていく。すべてはクラインの壺の如く繋がっているのだ。やがて「整った!」と目をクワっと見開いたところへ、唯物論的な一杯が着丼。ヤサイ・ニンニク・ブタ・麺・スープの五元素から成り立っている小宇宙だ。ヤサイはもやし中心だがシャキとした食べ応え。昼前なのに禁断の量を誇るニンニク。ガツとした塊のような見た目ながら、旨味が凝縮されているホロブタ。この時点から興奮で身体の震えが止まらなくなってくる。最後まで味わい尽くすには、一呼吸おいて気持ちを静めなければならない。




気持ちを静めるには天地返し。ヤサイの量をある程度減らしたところで可能となる食事法だが、これを行うことにより荒ぶる魂を鎮静させる効果もあるのだ。するとショッパ系のスープをばっちり吸った、デロとした平打ち麺が顔を出す。表面がつるとして喉越しがよく、デロな柔麺はのびきった麺特有の優しさを感じさせる。カエシに使われている二郎専用醤油(通称:エフゼット)がガンガンに効いており、化学パワーの偉大さに恐れおののく。アブラの量も他店に比べて高めで、動物系油脂のオイリーインパクトに胃袋が雄叫びを上げる。ケミカルとアブラとニンニクの三位一体の味わいを、柔らかさ満載のデロ麺でしかと受け止めるマテリアリズム。食べ進むにつれ忘我の境地に達し、食い尽くしたところで賢者タイム。二郎を食うとなぜ人は哲学者になってしまうのか?その答えを簡単に引き出すことはできないだろう。一つだけ言えること……二郎全店を制覇すれば答えは見えてくるはず。これで32店舗目を制覇した。


住所:東京都足立区千住橋戸町10-8
ラーメン二郎 千住大橋駅前店ラーメン / 千住大橋駅南千住駅北千住駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

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