2015年6月21日日曜日

いがみそ


神奈川県、いや全国の二郎インスパイア系の中でもトップクラスだった巨星「豚星。」(過去の記事)が惜しまれつつ2015年の冬に閉店(その後、元住吉に移転して営業再開)。その跡地をそのまま受け継いだインスパイア系が「いがみそ」です。もともと「豚星。」のスタッフだった方がオープンさせた店らしく、二郎系にしては珍しい味噌味を中核に据えている。店主の名前が五十嵐さんだから「いがみそ」と名乗っているのだとか。店の佇まいは豚星。時代と変わらず、看板がなくて素っ気ないです。



無料トッピング(このお店では無料カスタマイズ)はご覧の通り。にんにくの代わりにショウガを選べるのが珍しい。また、野菜マシはおかわりのみで対応してくれる。味が薄まらないための配慮らしいが、味噌味をじっくり味わってほしいという姿勢の表れなのだろう。みそ小の食券を買い、着丼を待っていると「ニンニク入れますか?」の代わりに「ショウガ入れますか?」と聞かれた。辛党ではないのだがトウガラシに惹かれたのでニンニク アブラ トウガラシでお願いした。



ヤサイはもやし中心だが、ニラと人参が使われているのが目新しい。頂上にまぶされた真紅のトウガラシが目にも鮮やかだ。スープを一口すすれば、二郎系特有の豚骨醤油な甘辛スープ、押し付けがましくない仄かな味噌味、ぴりりと辛い唐辛子やドロリッチなトロミのせめぎあいが繰り広げられる。有無を言わせぬドリーミーなコク旨辛スープがとにかく最高だ。



運良く当たったハジ豚は柔らかく、豚星。時代の味が継承されているのが流石。歯を立てれば、熱いナイフがバターを切るかの如くするりと繊維が切れる。柔らかくて食べ応えがあって神豚の領域へと到達しているではないか。コクウマ味噌スープをヤサイに掛けながら全体のかさを減らしていくが、この時点でカプサイシン効果により顔面の全体から汗がマッドネスに大噴出。丼にぽたぽた垂れていくが、そんな事はいちいち気にしていられない。だって美味しいのだから。



自家製中太麺はやわやわに茹でられてデロデロ、濃厚スープはいつまでも堪能したい衝動に駆られるほどウマウマ、そして汗がドバドバ。衝撃的に旨すぎるスーパージャンクな味噌ラーメンが遂に降臨した。コクとトロミと辛さを追求したい向きには最高の新星となり得るだろう。これだから六角橋界隈は目が離せない。

住所:神奈川県横浜市神奈川区六角橋2-10-1

いがみそラーメン / 白楽駅東白楽駅
夜総合点★★★☆☆ 3.9
昼総合点★★★☆☆ 3.9

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