2014年2月12日水曜日

えにし


東京の城南地区はラーメン偏差値が高いところで(というか東京のクオリティがずば抜けている)、戸越・中延・旗の台エリアには素材重視の実力店が点在する。今回訪問したのは都内屈指の有名商店街である戸越銀座。そこにある名店「えにし」です。いつも二郎系ばかり食べているとお思いでしょうが、たまにはあっさりした麺類も食べているんです。



大きく分けて醤油・塩・つけめんの3つにカテゴライズされる。それぞれがバラエティに富んだメニューに分かれているので、何を頼めばいいのか分からない。初めての人には醤油がお奨めらしいので、具がたくさん入った特らーめん(1,000円)を注文した。上品な雰囲気を醸し出している店内には、比較的女性客が多い。素材にこだわったシンプルな麺だけに女性支持層も厚いのだろう。ちなみに店主は楽天の野球帽を被っている辺り、東北出身なんだろう。



濃い醤油色のスープの上には、様々な具材がふんだんに盛り込まれている。中央には細葱、白髪葱、水菜といった香味野菜が添えられている。しっかりした噛み応えのあるチャーシューにはももとバラが使われている。前者は燻製やハムのように香ばしく、後者は滋味深くてトロリと溶けるように柔らかい。いい塩梅に煮込まれた味玉の黄身は甘くて上品な味付け。メンマもコリコリとしており美味しい。珍しいところでは、コシがあってしっかりした食べ応えのワンタン、あおさ海苔など。

しかもそれぞれの素材がきっちりと成立しているのに加えて、スープと麺の品質が素晴らしい。だしには煮干しや鰹といった魚介系、鶏がらベースの動物系に各種野菜や椎茸といった様々な素材が使われているんだろう。それでも見た目ほど塩辛くなく、各素材が複雑に絡み合いながらきりっとしまる上品で独特の醤油味。席の後ろにオーションが置いてあったので、緩いウェーブかかった細め自家製麺にはそいつが使われているはず。表面がつるっとしていながら、しっかりしたコシと喉越しを楽しむことが出来る。色から言って全粒粉も使われているのかな?まるで蕎麦を楽しんでいるかのような錯覚に陥る。久々に品質の高いラーメンを堪能し、心の底から満足した。

住所:東京都品川区平塚2-18-8 金泉湯2F
えにしラーメン / 戸越銀座駅戸越駅荏原中延駅) 
夜総合点★★★☆☆ 3.5 
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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