2013年12月23日月曜日

From Top To Toe : From Time To Time



以前、中古屋でサルベージした「From Time To Time」の95年リリースアルバム。ジャケット裏にはメンバー名は書かれておらず、「Produced by Jun Tanaka, Yoshisuna」 と書かれている。Jun Tanakaとは田中純、つまりまりんこと砂原良徳が電気グルーヴ加入前に組んでいたユニット「O-TISM」のメンバーであり、Yoshisunaとは言うまでもなく砂原良徳のこと。つまり、まりんが「Crossover」(過去レビュー )でソロデビューを果たしていると同時に、アンダーグラウンドで過去の盟友と覆面ユニットの作品をリースしていたのです(ちなみに Thanks To には田中フミヤの名前も)。


モンドな「Crossover」とは対照的に、ここではフロアユースを意識した音作りになっています。骨格はBPM速めの、95年頃のミニマル。しかしながらアシッドフレイヴァーがそこかしこに散りばめられて、エレクトロニクスの使い方に楽天的な雰囲気が漂っています。入念に、丹念に、緻密になされた仕事のせいか、幾ら聴いても聴き飽きることがない。どこにも属していないオリジナリティが満載で、まりんはこの頃から凄かったんだなあと感心します。

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