2013年7月9日火曜日

Identity Politics : Shin Nishimura


Identity Politics : Shin Nishimura

2008年3月にリリースされたシン・ニシムラのライヴ・アルバム。とは言っても収録されている曲は全てオリジナル新曲なので、ライヴレコーディングされた実質的3rdアルバムという位置付け。収録場所は主宰するPLUS TOKYOのホームグラウンドだった代官山AIR。この頃から自身の音が確立されてきたというか、揺らぎなく確信のあるトラックが連発されています。音数少ないミニマルとエレクトロを行き来するオプティミスティックな雰囲気は相変わらず。ベルリン志向にありがちなダークネスを醸し出す部分など微塵もなく、時折挿し込まれるアシッド音が実にからっとしている。後半以降はアシッド濃度が徐々に高くなっていくが、感じられるのは狂気ではなく享楽的な気持ちだけ。終盤ではUnderworldの「Cowgirl」ボーカル部分をサンプリングしていると思われる「Voodoo Camp」がイカレ気味。やはりこの人は現場の雰囲気があればこその人なんだと実感。

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