2016年12月27日火曜日

AIM : M.I.A.



今年9月にリリースされたM.I.A.の5枚目のアルバム。本人曰く「最後のアルバムになる」ということだが、音楽活動は継続していくらしい。「アルバム」という枠に囚われず活動していくということであれば一安心ですが、ここでもアルバムというフォーマットが失われていくのに一抹の寂しさを覚える。ちなみにの話。先鋭的な政治アティチュードと、父親がテロ組織『タミル・イーラム解放の虎』メンバーで現在は戦闘中行方不明(Missing In Action = M.I.A.)という出自から、ここ最近は米国当局からも徹底的にマークされていた模様。

Skrillex、Diplo、ZAYNといったEDM/エレクトロ勢をコラボレーターに迎えているが、内容的にはこれまでの作品と比べてやや内省的なものを感じる。それはかつて自身が難民だったことと、現在のシリア難民問題がリンクすることにより、自己の内部へ向かった結果らしい。加えて、母親になったことも作用しているようだ。が、完成度は極めて高く、これまで培ってきたバングラビート〜ダンスホールの中毒性が効いている。

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