2016年11月13日日曜日

ラーメン 末廣家


ラーメン激戦シティ 横浜の中でも、終わりのない仁義なき戦いが繰り広げられているのが六角橋。この地区を制した店は神奈川県を制したも同じと言われている(かどうかは分からない)が、中でも際立った人気を誇るのが「末廣家」だ。家系総本山として知られる「吉村家」の直系というだけに、累々と流れる家系 DNA がここでも引き継がれている。行列ができていたが回転率が速いので、さほど待つこともなく着席できた。注文したのは中盛ラーメン(750円)に海苔(70円)をプラスして。麺は硬めでお願いした。
 



特徴的なのが薄く切られた特大チャーシュー。もも肉使用とのことだが、しっとりした食感ながらスモーキーな旨味も感じることのできる逸品だ。実に美味しい仕上がりなので、チャーシュー麺にすればよかったと軽く後悔する。ほうれん草は茹で上がりすぎず、新鮮さを保っている。とろりとしたスープは直系だけあって醤油塩分濃度が高めだが、とげとげしさはない。豚骨成分と鶏油の溶け込んだ旨味あるダシが、全体をがっしりサポートしている。鮮度の高い海苔をスープに浸して美味しく召し上がれ。




短く切られた酒井製麺の中太麺は、軽くボソ感を残しながらもモチリとした食感。噛みごたえを楽しみながら、卓上にあったすりおろしニンニクでスープの味をブーストさせる。海苔が演出する磯の香り、小麦が演出する大地の香り、ほうれん草が演出する畑の香り、豚骨スープが演出する農場の香り。これらが渾然一体となり、高次で拮抗しながらバランスを保っている。伝統の味を継承しながらも、チャーシュー等からも新しさを感じさせる味。近くにある「とらきち家」としのぎを削りながら、いい戦いを繰り広げている。


住所:神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-14-7

ラーメン 末廣家ラーメン / 白楽駅東白楽駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

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