2014年3月3日月曜日

啜磨専科



2月のある週末。首都高神奈川線を使って本牧方面のラーメン屋に向かっていたんですが、出口を思いっきり間違えて上大岡方面に行く羽目に。横浜在住といえども、北部在住の僕は南部の土地勘を持ち合わせていない。目指していたお店の閉店時間が近づいてきたが、転んでもタダでは起きたくなかったので急遽行先変更。食べログで横浜南部の上位にランキングする、名店誉れ高い啜磨専科(すすりませんか)を探し当てた。とは言っても路地を入ったところにあるので、一見さんには分かりにくい。


食券機の前で考えあぐねていたところ、ちょうどお店の人が出てきたのでお奨めを尋ねたら「ザ・しおつけ麺が人気あります」とのこと。並240gで880円のものを注文した。他のラインナップとしては正油細つけ麺F(FはふつうのF)、正油細つけ麺H(Hは浜虎風のH)、らぅめん等。こちらのオーナーは横浜駅界隈の名店「麺場 浜虎」(過去の記事 )の創設メンバーだったということで、浜虎風のつけ麺を出しているそうな。しばらくしてザ・しおつけ麺が着丼した。具材に使われているのはコリコリした食べ応えの極太メンマ、三つ葉、ほうれん草、海苔、あっさりした鶏チャーシュー。


スープの中には炙られた角切りチャーシューが入っており、こいつが柔らかくて香ばしい。スープの表面には油膜が張られているので、あつあつな熱が封じ込められている。


日本蕎麦と見間違えるぐらいの褐色ストレート平打ち麺には、上質な全粒粉がふんだんに使われているとのこと。表面はつるっとしており、適度なコシがある。スープは塩つけ麺というほどあっさりしておらず、鶏がら中心と思われる動物系ダシが効いている。カエシにも相当上質なものを使っているに違いない。この濃厚味でさらりとしたスープが、喉越しの良い麺を最大限にサポートしており、幾らでもスルスルといけてしまう。


最後にスープ割を頼むと、柚子とあられが投入されて全く別味に変貌したスープが再登場した。あられは「美濃屋あられ製造本舗 」というお店のものを使っているそうで、品質の良さを感じる。柚子のお陰でキリッとさっぱりしており、最後の汁一滴まで堪能することが出来た。ラーメンはここまでクオリティを高めること出来るのか、と改めて溜息ついた。

住所:神奈川県横浜市港南区上大岡西2-14-15
啜磨専科ラーメン / 港南中央駅上大岡駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7
昼総合点★★★☆☆ 3.7

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