2017年6月8日木曜日

TROPICAL LOVE : 電気グルーヴ


TROPICAL LOVE : 電気グルーヴ

2017/3リリース以降、ひたすら聴いている4年ぶりの本作ですが、未だに違和感を覚えている。というか腹に落ちてこない。本人たちが「最高傑作」と評しているのに対して、個人的に最高傑作だと思っている「VOXXX」を越えていないと思っているからかな。確かに聴き始めの頃は「J-POP以来の衝撃だ!」と思ったんだけど、聴き続けるにつれて衝撃が薄れていくのを感じたというか。

VOXXX」や「J-POP」に見られる連続性や、塊としてのアルバムのアタック感はあるんですよ。でも何だろう、毒気がない、狂気がない、お金がない。その代わりに、先行シングルとしてリリースされていた「Fallin' Down (Album Mix)」から綿々と連なっていく流れの多幸感は素晴らしい。ああ、これって卓球のピエール瀧に対する愛情がピークに達しているから、「最高傑作」と言ってるのかな。

「人間大統領」を支えるKenKenのファンキーベースや、それ以降の曲でも顕著なマッシヴなキックは、明らかにEDMに異を唱えており、カウンターとしての機能を十分に果たしていると思う。特にタイトル曲なんかそう思う。でもやはり、クリーンになりすぎてる感は否めないヨネー。ああっ、限定盤に付属していた「お母さん、僕たち映画になったよ。」のライヴ映像はやはり最高ですよ。



0 件のコメント:

コメントを投稿