2016年3月12日土曜日

麺屋みのわ

田園都市線の市が尾から小田急線の鶴川まで、車を走らせればそこは田園都市というより田園地帯。横浜、川崎、東京の端っこ同志がせめぎ合うローカルスポットですが、住宅街の中にはぽつぽつとラーメン店が散見される。例えば「竹の助」(過去レビュー)、例えば「立川マシマシ ロイヤルスープ」(過去レビュー)そして第三の刺客となるのが「麺屋みのわ」です。



見たところ、何の変哲もない住宅街にあるラーメン店。だがしかし、看板が黄色く染まっているところに注目してほしい。しかも店名の右側には赤字で「にんにく入れますか?」だとう?…そう、こんなローカルスポットにさえ二郎インスパイア系は存在する。すぐ近くに「立川マシマシ ロイヤルスープ」があることを考えると、やれやれ鶴川とはどういうところなんだい?と畏敬の念すら覚える。




食券機を見ると、看板メニューの「特製みのわラーメン」以外に普通の「中華そば」や「台湾まぜそば」「味噌ラーメン」「まぜそば」「辛味噌ラーメン」「つけ麺」など何でもありだ。「中華そば」以外に「ラーメン」なんていうのもある。一体何が違うんだい?家族連れの客層を考えるとこういうラインナップになったということだろう。「特製みのわラーメン」にニンニクヤサイアブラでお願いすることにした。




背脂が降り積もった一杯が着丼したが、一般的なヤサイに加えてたっぷりとしたほうれん草が添えられている!しかも味玉までついているお得さ加減!ほうれん草があるあたり、家系のDNAまで感じられるが、ここはやはり二郎インスパイア系と言っていいだろう。「にんにく入れますか?」の一言が一般ラーメン店と二郎インスパイア系を隔てる分水嶺だからだ。




ブタはいわゆる二郎系のそれではなく、一般店にあるようなガシっとした食べ応え。ばっちり茹でられたほうれん草は標準的な家系よりもたっぷり添えられており、これはなかなか嬉しいところ。ヤサイもクタ気味に茹でられており、これは可もなく不可もなくといったところ。味玉の黄身はとろり甘くて美味しいね。一通りの具材を減らしたところで天地返すと、うねりあるヤワ気味の太麺が顔を出した。


この食べ応えと甘みは二郎系というよりは太めの家系というところだなあ。スープはそれほど乳化しておらず、どちらかと言えば家系寄りのあっさり豚骨醤油で甘みも感じられる。食べ終えてもノックアウト感はさほどなく、二郎系と家系のハイブリッドといったところか。全体的なパンチ力が低いが、二郎系を食べ慣れていないファミリー層には丁度いいゲートウェイヌードルなのかも知れない。ご夫婦であろうお二人の接客は良かったので頑張ってほしい。

みのわラーメン / 柿生駅鶴川駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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